【トラブル防止】工程や手順を知ることが外壁塗装を成功させる!
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
外壁塗装をおこなう際の工程や手順をご存知ですか?
建築関係の仕事の経験がない人は「外壁塗装の工程ってなに?」「塗料を塗るだけじゃないの?」という考えが浮かんでくるかと思います。
しかし外壁塗装は正しい工程や手順でおこなう必要があり、守られなければ塗料の剥がれや膨れなどの施工不良を引き起こす原因になります。
このような施工不良のトラブルを防ぐために、あなた自身も外壁塗装の工程や手順を知っておくことが重要です。
また、工程や手順を知っておくことで業者依頼のスケジュールも立てやすくなりますよね!
この記事では、外壁塗装の基本工程や手順、工事日数や塗装業者の選び方などを詳しく解説します。この機会に外壁塗装の工程や手順についてしっかりとおぼえて、失敗しない外壁塗装をおこないましょう!
もくじ
外壁塗装の工程や手順の基本を知ろう!
まずは、外壁塗装の工程や手順の基本をおぼえましょう。工事項目や作業内容だけではなく、そのときに「あなたがやるべきこと」もまとめました。
工事項目 |
作業内容 |
あなたがやるべきこと |
1.近隣挨拶 |
近隣トラブルを防ぐために挨拶回り 挨拶用の粗品は業者が用意してくれ ・工事内容 ・工事期間と作業時間 ・休日の作業の有無 |
業者が挨拶回りをして タオルなど挨拶用の粗品を |
2.足場設置 |
高所作業をおこなうために足場を設 ・足場材料の搬入 ・足場組み ・養生、メッシュシート取付け |
足場設置前に建物周辺の物や |
3.高圧洗浄 |
外壁のほこりや汚れを丁寧に洗浄する |
自宅の窓に水や汚れが飛び お客様宅の水道を使用する |
4.下地処理 |
ひび割れやコーキングなど |
事前にひび割れなどがないか |
5.養生 |
塗装しない箇所に塗料が 必要に応じて養生箇所は |
塗料がついたら困る箇所は |
6.塗装 |
下塗り、中塗り、上塗りの ・塗装箇所に適した塗り方や ・塗料は仕様書通りに ・完全に乾燥させた後に |
見積り通りの塗料が使用 |
7.点検・手直し |
塗り残しや塗りムラが 必要な場合は手直しをする |
塗り残しや塗りムラがないか |
8.足場解体・片付け |
・足場と養生を解体 ・足場材料の撤去 ・産業廃棄物の片付け ・清掃 |
足場解体時にこすれて |
外壁塗装の工程や手順の基本は以上です。外壁塗装にはさまざまな工程や手順があることがお分かりいただけたかと思います。
どれかひとつでも欠けていたら仕上がりに差が出るだけではなく、塗装後1~3年で塗料の剥がれや膨れなどのトラブルが起きる可能性が高くなります。
外壁塗装の工事日数はどのくらいかかるの?
外壁塗装の工事日数は最低でも10日間かかります。これは覚えておきましょう。
なぜなら、自分でも工事日数を知っておくことによって
- 手抜き工事に気づくことができる
- 工事のスケジュールを立てやすくなる
ためです。
屋根塗装の工期についても載せたので、工事の前には参考にしてくだしさい!
①順調に進んだ場合の工事日数は約10日間
外壁塗装が順調に進んだ場合の工事日数は約10日間です。各工程の工事日数は、下記の表のとおりです。
工事項目 |
工事日数 |
注意点 |
1.近隣挨拶 |
1日 |
塗装工事がはじまる1週間前~前日 |
2.足場設置 |
1日 |
自社施工ではなく足場業者に |
3.高圧洗浄 |
1~3日 |
洗浄後の乾燥1日を含む |
4.下地処理 |
1日~ |
軽度の劣化状態なら1日 |
5.養生 |
1日 |
養生後~工事終了までは窓が |
6.塗装 |
3日~ |
下塗り1日~、中塗り1日~、上塗り1日~ |
7.点検・手直し |
1日 |
足場解体後には点検や手直しが難しいため、 |
8.足場解体・片付け |
1日 |
すべての作業終了後に、最終確認をおこなう |
上記の表のとおり、外壁塗装の工事日数は最低でも10日間かかります。もしも「10日以下で外壁塗装できる」などと言われた場合は、その業者への工事依頼は避けるべきでしょう。
建物の大きさで工事日数は変わる!建坪別の工事日数例
塗装する建物の大きさによって工事日数は変わります。職人が1人で塗装できる平均面積は1日あたり25平方メートルです。
何人で作業するかで実際の工事日数は前後しますが、目安としておぼえておくとよいでしょう。30坪と40坪の外壁塗装の工事日数は下記の表のとおりです。
建物の大きさ |
工事日数の目安 |
30坪(2階建て) |
10~14日 |
40坪(2階建て) |
13~16日 |
②雨が降った場合は工事日数が延びる
雨が降った場合に工事日数が延びる主な理由は、以下の2つがあります。
- 屋外で作業するため
- 塗装面が雨で濡れてしまうと作業ができないため
雨天がどれだけ続くか、塗装面が完全に乾くまでの時間で延期日数は変わります。塗装面を完全に乾燥させずに塗装すると、塗料の剥がれやひび割れなどの「施工不良」が起きる可能性が高くなるため注意が必要です。
また、雨の日以外でも強風が吹いている日は、塗装面にホコリがつくため工事日数が延びる可能性があります。
塗料が完全に乾くのはいつ?
塗料は種類によって乾燥時間が定められていますが、一般的に気温23度前後で3~6時間程度の乾燥時間が必要です。
塗料の乾燥時間はパンフレットや塗料缶に記載されているので、不安な場合は確認することをおすすめします。
③同時に屋根塗装をおこなった場合の工事日数
外壁塗装と同時に屋根塗装をした場合は、基本の工事日数より3~4日多くかかります。屋根洗浄は外壁洗浄と同時におこないます。
工事項目 |
作業内容 |
工事日数 |
1.下地処理・下塗り |
鉄部のサビ取りやひび割れなどを補修する 非常に重要な工程で下地処理が 下地処理完了後、下塗りを1回おこなう |
1日 |
2.タスペーサー設置 |
コロニアル屋根のみにおこなう作業 下地材の影響で屋根材同士がくっつくため、 縁切り後、中塗り・上塗りで塗料が |
1日 |
2.塗装 |
中塗り1回、上塗り1回をおこなう |
2日 |
屋根・外壁ともに塗装が完了したら、点検・手直し、足場解体・片付けの順に作業します。
屋根塗装も外壁塗装と同じく、正しい手順で作業をおこなわないと塗装の剥がれや膨れなどが起こり耐久性が失われます。
特に屋根は、直射日光が当たり劣化が激しいため注意が必要です。
工程通り?外壁塗装を失敗しないために確認するべきこと
外壁塗装を失敗しないためには、工程通りに工事が進んでいるか確認することが大切です。確認項目は以下の3つです。
- 塗装業者に工程をその都度確認する
- 作業の様子を定期的にチェックする
- 明るい時間帯に塗装状況をチェックする
なぜ3つのことを確認するべきなのか、理由やポイントをふまえておぼえていきましょう。
①塗装業者に工程をその都度確認する
塗装業者が作業をした日は、その都度工程を確認しましょう。
塗装工事は天候悪化などで工程が変わることがあります。工事前に「10日で工事が終わります」と伝えられていたとしても、雨が降った場合はその分の工事日数が延びてしまいます。
反対に予定工事日数より極端に短くなる場合は、手抜き工事の可能性が高いため注意が必要です。
作業の始まりや終わりには必ず工程を確認するようにしましょう。業者によっては作業報告書を出してくれるところもあります。そのような優良業者を選ぶことも大切です。
②作業の様子を定期的にチェックする
塗装業者が作業をしている様子は定期的にチェックしましょう。
もしも工程や手順通りに作業していない場合は、手抜き工事の恐れがあります。また、定期的にチェックすることで「見られている」と感じさせることができ、手抜き工事やトラブルの抑制につながります。
日中留守にすることが多い人は、朝や夕方に一声かけるだけでも効果があります。塗装期間中は作業の様子を定期的にチェックしたり、声かけをおこなうことを意識しましょう。
③明るい時間帯に塗装状況をチェックする
塗装状況は明るい時間帯にチェックしましょう。暗い時間帯では塗装状況がよく見えないないため、色の違いや塗り残しなどを確認することが難しいです。
工事がすべて終わって引き渡しされた後では、手直しをしてくれない場合もあります。特に足場を解体した後では高い所の作業ができないため、より手直しが難しくなるでしょう。
明るい時間帯に塗装状況をチェックすることで、塗り残しやトラブルの発生を防ぐことが可能です。万が一、不具合などがあった場合は、証拠を残すために写真を撮ることをおすすめします。
工程や手順がトラブルの原因に?外壁塗装は業者選びが重要!
ここまで外壁塗装の工程や手順・注意点などを解説し「正しい工程や手順を守らないとトラブルの原因になる」ということがお分かりいただけたかと思います。
トラブルを防ぐためには、優良業者に依頼することが方法のひとつとしてあげられます。
この章では、塗装業者の選び方について解説します。外壁塗装を成功させるためには、塗装業者の選び方が重要になります。優良業者を選ぶポイントをしっかりと覚えていきましょう。
①近隣挨拶を丁寧におこなう業者を選ぶ
近隣挨拶は非常に重要です。塗装工事中は騒音・塗料の飛び散り・塗料の臭い・大型車両の出入り・住民以外の人の出入りなど、通常とはちがうことが起きます。
もしもあなたの自宅の近隣で、何の説明もなく外壁塗装工事が始まったらびっくりしてしまいますよね。そしてその工事が原因で、あなたの自宅や車などに被害が出たら非常に困りますよね。
近隣住民も同じことを考えています。だからこそ近隣挨拶は非常に重要であると同時に、近隣トラブルは発生しやすいとも言えます。
塗装業者を選ぶ際は、近隣挨拶を丁寧におこなう業者を選ぶことが重要です。
②工程や手順を丁寧に説明してくれる業者を選ぶ
あなたが工程や手順を把握することは非常に重要です。塗装に詳しくない人にとっては何が正しいことなのか分からないことも多いかと思いますが、そういった知識の少なさに悪徳業者は漬け込んできます。手抜き工事をおこなったり高額な費用を請求するなど、非常に悪徳な行為をしてくるため注意が必要です。
また、口頭だけでの説明では「言った・言わない」のトラブルになる恐れもあるため、資料など書面で残してくれる業者の方が信頼できます。
工程や手順を丁寧に説明してくれるだけではなく、工程表などの資料を出してくれる業者を選ぶことが重要です。
③すべての工事項目が明確にされている業者を選ぶ
工事項目の明確化は非常に重要です。たくさんの塗装工事項目の中でどれかひとつでも欠けてしまうと、塗装の剥がれや膨れなどの劣化がすぐに現れてきます。
高い費用をかけて外壁塗装するのだから、欠陥工事や手抜き工事は避けたいですよね。そのために足場作業・塗装作業・塗装箇所・使用塗料・人件費などの内容が明確にされていることが大切です。
工事中の項目だけではなく、近隣挨拶や片付けなど工事前や工事後すべての項目が明確にされているかどうかを見る必要があります。
見積書や工程表に、すべての工事項目が細かく記載されている業者を選ぶことが重要です。
工程や手順を知ってトラブルのない外壁塗装をしよう!
外壁塗装には正しい工程や手順があります。細かいところまで覚えるのは大変ですが、大まかな工事項目や作業内容、作業日数を知っておくだけでも施工不良などのトラブル防止につながります。
せっかく高い費用をかけて外壁塗装をしたのに、すぐに塗装が剥げたりしてはやるせない気持ちでいっぱいになってしまいますよね。
そうならないためにも、あなた自身が外壁塗装の工程や手順を知ることが非常に重要になります。
それに加えて、高額な費用を請求されたり手抜き工事をされないように優良な塗装業者を選ぶことも大切です!
ペイントセレクトでは、直接コンシェルジュがヒアリングをし、要望・予算を確認したうえで優良業者をご紹介します。
ご希望にあう複数業者へ見積もりを取り、またその見積もりを持って、内容の説明をさせていただき、納得いただいた上で工事を進めてまいります。
スタッフがお客様と一緒になって、最初から最後まで外壁塗装をサポートいたします!