白が魅せるマジック!外壁塗装を白にするならココを押さえよう!
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
白は輝く色です。
純白、潔白、白無垢(しろむく)、という言葉があることからも分かるように、清らかでポジティブなイメージのある色です。
外壁塗装を白にしたいとお考えの方が多いのも、うなずけます。
白の外壁塗装にはいくつかのメリットがあります。
もちろん汚れやすいなどのデメリットもありますが、それを克服する方法もあります。
この記事では、白の外壁塗装の長所と短所、短所への対処法、おしゃれなコーディネート例について述べていきます。
まずは白という色そのものが持つイメージについてご紹介しましょう。
もくじ
白の外壁塗装にするなら知っておこう!白の持つイメージ
白には、「高級な」「上品な」「あっさりした」というイメージがあります。
白から連想するものとしては、「雪」「雲」「ウェディングドレス」「紙」「Yシャツ」「牛乳」「アイスクリーム」「うさぎ」「白衣」「天使」「病院」「ユリの花」などが挙げられます。
言葉の連想イメージとしては、潔白、清楚、清潔、衛生です。
白は、多くの人々に受け入れられる色であり、そのうえ新鮮な印象を与えます。
また、白は、イギリスの紋章色としては信仰と純粋の象徴であり、アメリカの大学の学部色としては芸術と文学を象徴しています。
このように、白には品のある、ポジティブなイメージが定着しています。
汚れが目立つというデメリットにもかかわらず多くの家が白で外壁塗装をしているのは、このポジティブなイメージが関係しているのかもしれません。
では、次の項目から具体的に、白のメリット・デメリットについて見ていきましょう。
外壁塗装の白はココが長所!メリット4点
白の外壁塗装にはたくさんのメリットがあります。
白は光を反射する色ですから、夏の暑い時期にも室温の上昇を防ぐことができますし、無彩色なので、他の色と合わせやすいという特徴も持っています。
また、白はどこの国でも一般的によく使われてきた色ですから、和風のデザインの家にも洋風のデザインの家にもマッチします。
具体的に、下記の点についてご説明していきましょう。
- 室温が上がらない
- 輝くイメージを出せる
- 他の色に合わせやすい
- 和でも洋でもいける
外壁塗装の白はココが長所!①室温が上がらない
白は光をはね返す特徴を持った色ですので、夏場の暑い時期にも、外壁や室内の気温がそれほど上がりません。
白い外壁塗装と黒の外壁塗装とで比べた場合、室温で10度、外壁の温度で15~20度もの差が出るといわれています。
黒や濃い色の外壁塗装と比較して、白の外壁塗装は涼しく過ごせる、というメリットがあるのです。
外壁塗装の白はココが長所!②輝くイメージを出せる
白は最も明度の高い色です。
明度というのは、色の明るさの度合いを示すものです。
パステルカラーなどの春のイメージの色は明度が高いですし、渋いブラウンやダークグレーなどの秋のイメージの色は明度が低くなっています。
そのように、さまざまな明度の振り幅がある色の中で、白は1番高い明度の色なのです。
ですから、白には光り輝くイメージがあります。
明るい印象というものは、誰にとっても気持ちの良いものですよね。
家族が明るく仲良く過ごす家のイメージにしたい、という方には、白い外壁塗装はおすすめです。
外壁塗装の白はココが長所!③他の色に合わせやすい
花嫁の純白の衣装には、「あなたの色に染まります」というメッセージも込められていますね。
白はどんな色にも染められる、ということは、どんな色とも相性が合う、ということなのです。
たとえば、あざやかな赤とあざやかな青とのツートンカラーの家、というものはあまり見たことがないのではないでしょうか。
色同士がけんかしてしまうのであまり見られないのです。
しかし、白には、赤でも黄色でも青でも個性の強い色と合わせられるという特徴があります。
また、緑や紫、グレーなどの中間色は、白との配色によって美しさが際立ちます。
このように、白には他の色に合わせやすいというメリットがあるのです。
外壁塗装の白はココが長所!④和でも洋でもいける
日本でも西洋でも、家の外壁に白を使う、ということは普通に行われてきました。
姫路城などの日本の美しい城の外壁は白ですし、西洋の城でも白の外壁は多く使われています。
白は和洋の文化に溶け込んできた色ですので、和風の造りの家にも洋風の造りの家にもなじむのです。
あなたの家のデザインがどんなものでも、白の外壁はなじみますので、造りを気にせず選べるところが白のメリットです。
外壁塗装の白はココが短所!デメリット2点
そうはいっても、白にも難点がないわけではありません。
白がどんな色にも染まるということは、汚れが目立つということですし、輝く色だということは周りから浮く可能性もある、ということです。
しかし、白にはそれを補ってあまりある長所もありますし、難点にも克服法があります。
以下の項目で述べていきたいと思います。
外壁塗装の白はココが短所!①汚れが目立つ
「白い服は汚れが目立つからあまり着ない」という人もいます。
汚れが目立つのは、外壁でも同じことです。
白の塗装は、コケ、カビ、砂ぼこりがとても目立ちます。
コケは緑、カビは黒、砂ぼこりはグレーで、グレーやベージュなどの中間色の外壁なら目立たないものも、白の外壁ですと目立つのです。
そのうえ、汚れを落とそうと高圧洗浄をしてしまうと、防水効果のある塗膜を傷つけてしまい、さらにカビが増える、という結果になってしまいます。
しかし、この点に関しては対処法があるので、ご安心ください。あとの部分で説明します。
外壁塗装の白はココが短所!②浮く可能性がある
夜道を車で走っているときに、白い服を着た人が歩いていると、その周りがぼうっと白く浮かび上がることがあります。
白には、明るさゆえに暗いなかで存在感を放つ、という特徴があります。
白が浮き立つのは暗い夜道だけではありません。
ご近所の家がグレーやブラウン、紺や黒など、暗い色の外壁が多い地域ですと、白の外壁塗装は浮いてしまう可能性があります。
この場合には、周りの家に多い色と白とのツートンカラーにするなどして、デメリットを解消できるでしょう。
白の短所はこう乗り越える!汚れを目立たなくするために
確かに白の外壁塗装には汚れが目立つというデメリットがありますが、今では塗料も進歩し、汚れ防止のグッズもありますので、この項目を参考にしてみてください。
ここでは、以下の対処法について述べていきます。
- 特殊な塗料を使う
- 雨筋防止グッズを使う
一つずつ説明します。
白の短所はこう乗り越える!①特殊な塗料を使う
近年、低汚染塗料というものが開発され、進歩し続けています。
それまでの塗料では、撥水性(はっすいせい)といって、雨水をはじく性質を持ったものが主でした。
これは一見、汚れがつきにくいように思えますが、実際には、雨水をはじき、汚れはそのまま残ってしまうものです。
それに対して低汚染塗料は、親水性(しんすいせい)という性質を持っています。
親水性の低汚染塗料は、外壁に雨水がかかったときに、雨水が汚れをくるみこんで流し去ってくれるように設計されたものです。
これをセルフクリーニング機能といいます。
また、低汚染塗料では、密度の高い塗膜が、汚れをつきづらくする働きをしてくれるのもうれしいところです。
このように、汚れが目立つ白の外壁塗装には、強い味方があるのです。
白の短所はこう乗り越える!②雨筋防止グッズを使う
出典:スキザキ塗装
参照元URL:https://sukizaki.co.jp/performance/2573/
白の外壁塗装で特に目立つのは、サッシの下に雨の通り道ができ、そこが黒くなって筋になる、雨筋という汚れです。実は、これにも対処法があるのです。
各メーカーから、「雨筋ストッパー」やほかのネーミングで発売されているグッズです。
これをサッシの下に取り付けることによって、雨がサッシの下に流れないようにし、雨筋を防ぐ、というものです。
このように、白の塗装の汚れやすさは対処可能ですので、白く塗り換えたい方は参考にしてみてください。
白の外壁塗装はこうコーディネートする!
前述したように白は何色にでも合いますが、ここでは特に、以下のようなハイセンスなコーディネート例をご紹介します。
- グレーと
- 黒と
- 木調と
- レンガと
1つずつ見ていきましょう。
白の外壁塗装はこうコーディネートする!①グレーと
グレーは中間色の一部です。
白と黒の中間であるグレーは、どんな濃さのものもすべて中間色と呼びます。
そして、先述しましたように、白は中間色の美しさを引き出す色です。
ですから、白とグレーの配色はスタイリッシュに決まるのです。
白、グレー、黒、といったモノトーンカラーのことを無彩色といいます。
無彩色だけの配色は、固さや冷たさといった印象もないわけではありませんが、それよりも、近代的・都会的といったカッコイイ印象を強く与えます。
白とグレーの配色は、失敗しない色選びの一例です。
白の外壁塗装はこうコーディネートする!②黒と
明度の1番明るい色が白、1番暗い色が黒です。
この両極にある色同士を組み合わせると、ビシッとシックに、モダンに仕上がります。
モダンという言葉には、都会的な、あるいは近代的な、という意味があります。
無彩色である白と黒だけの配色は、ビル群や機械を連想させるので、都会的・近代的というイメージにつながり、モダンに感じるのでしょう。
黒には、デザイン性の高さを感じさせる印象もあります。
また、黒も白も高級感や上品さといったイメージを持っています。
ですから、クールにキメたいなら、白と黒とのツートンカラーもおすすめです。
白の外壁塗装はこうコーディネートする!③木調と
白は無彩色なので、ともすると固い印象を与えてしまう場合もあります。
しかし、そこへ木調の素材と組み合わせることで、柔らかい印象にチェンジできます。
木のぬくもりが、白のパリッとしたイメージを緩めてくれるのです。
また、光り輝く色である白と、木調の素材との組み合わせは、さんさんと降り注ぐ日の光と植物を連想させます。
自然界は人を癒やす効果がありますから、白の外壁塗装に木調をプラスすることで、さわやかな安らぎを印象づけることができるのです。
外壁塗装だけでなく家の改築も予定されている方は、白と木調の組み合わせも視野に入れるのはいかがでしょうか。
白の外壁塗装はこうコーディネートする!④レンガと
白とレンガとの組み合わせは、洋風な雰囲気で、家のデザインによっては可愛さを感じさせることもあります。
北欧の家にも、白とレンガとを調和させた造りの家がありますね。
ナチュラルテイストがお好みだという方にはピッタリの、センスのいい合わせ方といえるでしょう。
また、レンガの外壁は、劣化しにくくメンテナンスコストも低いという特徴があります。
外壁の白の部分の汚れをきれいにするのに手間暇がかかる分、レンガの部分のお手入れが簡単なら、プラマイゼロ、といった感じになるのではないでしょうか。
おしゃれで、なおかつ実用的な、白とレンガの組み合わせの外壁。選択肢の一つに入れてみるのはいかがでしょうか。
まとめ:輝く白の外壁塗装で輝きを放ちましょう!
白は潔白、清潔といったポジティブなイメージのある色です。
白の塗装のメリットはたくさんあり、夏場でも室温があまり上がらない点、輝くイメージを持っている点、他の色と調和しやすい点、和風スタイルでも洋風スタイルでもなじむ点が挙げれらます。
一方で、白のデメリットは汚れが目立つことですが、セルフクリーニング機能のついた低汚染塗料や、雨筋防止グッズなどによって対処できます。
そして、白の外壁塗装は、グレーや黒、木調のものやレンガと合わせると、よりスタイリッシュに決まります。
さまざまな長所のある、白い外壁塗装。塗り換え時期になったら、ぜひ検討してみてくださいね。
塗り替えの際は、悪徳業者にあたらないためにも相見積もりを取ることをおすすめします。