おしゃれ番長なら黒の外壁塗装を選ぶ?!クールに決まる黒の特徴を徹底紹介!
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
黒の外壁塗装はおしゃれ感を重視する人たちに人気の色です。
黒はシックにかっこよく決まりますし、比較的ほかの色とも合わせやすい、というメリットを持っています。
しかしその反面、外壁の温度が上がる、汚れが目立つ、近隣への配慮が必要など、デメリットが多くあるのも事実です。
そこで今回は、
●黒の外壁にする際の注意点
●黒の外壁塗装のデメリットへの対処法
●おしゃれな黒の外壁塗装の例
についてまとめてみました!
ぜひ参考にしてくださいね!
もくじ
高級?神秘的?黒の持つイメージをリストアップ!
まずは、黒という色そのものが持つイメージについて述べていきます。
黒といって連想されるものには
- 墨
- 炭
- 夜
- 神秘的
- 上品
- 高級
- 厳粛
といったものがあります。
しかし、黒には少しネガティブなイメージもあります。
- 悲嘆
- 葬式
- 恐怖
- 不安
- 悪魔
などです。
最近では、ハロウィーンの魔女のイメージもあるかもしれません。
高級感と恐怖とでは、イメージのへだたりが大きいですね。
ここまでさまざまなイメージの振り幅を持つ色は、そう多くはありません。
このように、黒は使い方を一歩間違うと、スタイリッシュなイメージではなく、気味が悪い、暗い、というマイナスな印象を与えてしまう色なので、要注意なのです。
たとえば、家の周りの草木が生い茂っていたり、家そのものが朽ちていたりすれば、黒の持つ消極的なイメージを発信してしまうかもしれません。
しかし、外壁塗装に黒を使う場合は、うまく使えば高級感や上品さも出せますので、ご安心くださいね。
黒の外壁塗装にはこんなメリットが!
黒の外壁塗装のメリットは、1にも2にもおしゃれであることです。
黒をビシッと活かしている家は、ハイセンスに見えるのです。
また、無彩色であるゆえに、黒はいろいろな色と合わせやすいというメリットも持っています。
白ほど万能に全ての色に合うわけではなくても、ほとんどの色に合わせることができます。
白は、面積の大きさに関わらず全ての色に合いますが、黒は、赤・黄・青などの原色と合わせるときには、面積の比率を考えないとどぎつい印象を与えてしまいます。
しかし面積比に気をつければ、ほとんどの色とよく合うのが黒の特徴です。
メリットについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
これが黒の外壁塗装の魅力!①デザイン性の高さ
デザイン性の高さでいうと、黒は突出しています。
白やグレーも含むモノクロカラーの配色というのは、スタイリッシュに決まりやすい性質を持っているのですが、黒はその中でも1番クールに決まる色です。
ファッションでも、黒をビシッと着こなしている人は、かっこいいですよね。
たとえば、黒のコートとショートブーツに、アクセントカラーで黄色のマフラーをサッとかけている女性は、ハイセンスに見えます。
同じように、外壁塗装でも、黒を効果的に使っている家は、デザイン性の高さを感じさせるのです。
これが黒の外壁塗装の魅力!②ほかの色との調和
黒は無彩色なので、いろいろな色と合わせることができます。
ここで、無彩色について少しご説明しましょう。
無彩色とは、白、黒、その間のグレーのグラデーションから成る、モノトーンのカラーのことです。
白黒写真の世界、あれが無彩色のみの世界です。
無彩色には赤、黄、青などの色みが全くありません。
色みも、鮮やかさもないので、明るさの濃淡だけで違いが生まれます。
この明るさの度合いのことを明度といいます。
黒は無彩色の中で1番明度の暗い色です。
無彩色はいろいろな色と合わせることができます。
色みがないので、どんな色ともけんかをしないからです。
赤でも黄色でも青でも緑でも、主張の強い色とでも合うのが、黒のメリットです。
気をつけたい!黒の外壁塗装のデメリット
メリットがたくさんある一方、黒には多くのデメリットもあります。
黒は外壁塗装に使うと、家の機能性の面でデメリットが多いのです。
よく言われるように、デザイン性の高さと、機能性の高さとを兼ね備えるのは難しいですね。
ここでは、黒の外壁の短所である、
- 外壁温度が上がる
- 汚れが目立つ
- 色あせやすい
- 近隣との調和に配慮がいる
といった点を取り上げます。
黒の外壁塗装の難点①外壁温度が上がる
黒は光を全て吸収する色です。
太陽の紫外線も吸収してしまいます。
それで、黒の外壁塗装は、夏場の暑い時期に外壁温度が上がってしまう、というデメリットを持っています。
黒の外壁塗装と白の外壁塗装とで外壁の温度を比較したときに、15~20度の差が出たというデータもあります。
小さな子どものいるご家庭は、子どもが夏に外壁に触れてやけどをしないよう、注意する必要があるでしょう。
室内でも、黒の外壁塗装の家と白の外壁塗装の家とでは、10度違う、というデータもあります。
後で詳しく述べますが、黒の外壁にすることを考えているなら、断熱材や遮熱材の利用は必須であることをおぼえておきしょう。
黒の外壁塗装の難点②汚れが目立つ
黒は汚れが目立たないイメージのある方もいるかもしれませんが、実は汚れが目立つ色です。
車で例証されていますね。
汚れが一番目立たない車の色はシルバーです。
黒い車はホコリや水垢が目立つのではないでしょうか。
コケや砂ぼこりは明度が黒より高いので、黒の外壁塗装につくと目立ち、外壁に薄汚れた印象を与えます。
これが黒の外壁塗装の難点の2つ目です。
黒の外壁塗装の難点③色あせやすい
黒の外壁塗装のデメリットの3つ目は、色があせやすい、という点です。
先述したように、黒は紫外線を吸収します。
それで、必然的に色あせやすい、というデメリットを持ってしまうのです。
外壁というものは常に紫外線や風雨にさらされますから、何色でも色あせてしまうのは当然のことなのですが、明度の暗い色はとくに色あせが目立ちやすい傾向にあります。
黒は1番明度の暗い色ですから、色あせが1番目立ちやすい色、ということになります。
黒の外壁塗装の難点④近隣との調和に配慮がいる
最初の項目で述べましたように、黒にはマイナスのイメージもあります。
皆が皆、黒がカッコイイと思ってくれるわけではないのも、残念な事実です。
住んでいる区域によっては自治体の定めた「景観ガイドライン」というルールがあり、これによって、黒の外壁塗装を避けるべきであるとされている可能性もあります。
東京都大田区などはその一例です。
また、景観ガイドラインで規制されていなくても、近隣の人たちが黒い家を快く思わないケースもあります。
もしあなたが、日ごろから近所の人たちと良い関係でいるよう努力しておられるなら、黒の外壁塗装にしたいということを伝えておいたほうが良いかもしれません。
黒の外壁塗装の難点を克服!デメリットはこう乗り越える
メリットよりデメリットの多い黒の外壁塗装ですが、難点は克服すればよいだけの話です。
あなたが、外壁塗装をクールに決めるためには労を惜しまないと思っているのであれば、下記の対処法を参考にしてみてください。
黒の外壁塗装の難点を克服!①断熱材を入れる
一般的な住宅には、多くの場合、建築時に断熱材が入っています。
しかし、古い住宅で、なおかつ今までの色と違って今回初めて黒にする、というケースでは断熱材が入っているか確認したほうが良いでしょう。
黒の外壁塗装の家で断熱材は必須です。
さらに、断熱塗料や遮熱塗料を使う、というのも1つの手です。
業者に、黒で断熱塗料や遮熱塗料がないか聞いてみましょう。
遮熱塗料は光をはね返してくれる働きもありますから、おすすめです。
黒の外壁塗装の難点を克服!②定期的なメンテナンス
汚れや色あせに対処するには、定期的なメンテナンスが必要です。
再塗装までのスパンは、ほかの色よりは短くなるでしょうが、メンテナンスをすることである程度、黒の外壁塗装の外観の美しさを維持することができます。
おしゃれな女性がスキンケアに手間ひまをかけるように、おしゃれな黒の外壁のスタイリッシュさを維持したいなら、定期的にメンテナンスする必要があるということです。
このように、黒の塗装のデメリットは労力・努力次第で解消することが可能なのです。
ココが決め手!おしゃれな黒の外壁塗装の例
黒の外壁の家は、単色でもカッコイイのですが、ほかの色と組み合わせてもお互いの色が映えます。
上は外壁塗装の黒に、雨どいなどの付帯部を白にし、アクセントカラーを利かせた良い例です。
黒は1番明度の暗い色、白は1番明度の高い色ですから、ある意味両極にある色です。
その2色のギャップが見事にセンスの良さを光らせていますね。
ここではほかに、木調とのハーモニー、ほかの色とのハーモニーについて述べていきます。
ココが決め手!黒の外壁塗装①木調とのハーモニー
近代的なイメージの黒ですが、反面、固く冷たいイメージを与えてしまう場合もあります。
しかし、そこに木調の素材を入れることで、柔らかさやぬくもりを加味することができ、おしゃれ感がアップするのです。
また、天然木は、高級感を感じさせます。黒のイメージの一つである高級感も合わさり、黒と木調との組み合わせは、高級感のあふれる印象になります。
上級のおしゃれを楽しみたいあなたに、黒の外壁塗装と木調とのマッチングはおすすめです。
ココが決め手!黒の外壁塗装②他のカラーとのハーモニー
黒はほかの色とのハーモニーを奏でるのも得意です。
舞台で、主役の着ている真っ赤な着物を黒子が引き立てるように、黒はほかの色を引き立てます。
たとえば、暖色系の赤・オレンジ・黄色と組み合わせると、家そのものが良い意味でとても目立ちます。
夜の街のネオンに赤・オレンジ・黄色が良く使われていますように、黒に暖色系を組み合わせると、人の注意を引きつける効果が生まれるのです。
しかし、黒の外壁の家に赤・オレンジ・黄色を組み合わせるときは、黒ではないほうの色の面積を小さくすることをおすすめします。
派手になりすぎて上品さが欠けてしまう、ということを防げるからです。
黒の外壁に黄緑や緑を組み合わせると、安らぎをイメージさせることができます。
黄緑や緑は植物を連想させ、そこから安らぎというイメージになるのですが、黒と組み合わせることで、その安らぎ感がいっそう引き立ちます。
青系の色と組み合わせると、冷たさを感じさせるものの、人を落ち着かせる配色になります。
青には沈静効果がありますが、黒にも夜を連想させる静かなイメージがありますので、落ち着いた雰囲気を出せるのです。
黒と紫との組み合わせは、和モダンに決まります。
歌舞伎の劇場で、黒と紫はよく使われていますね。そこから、和のイメージになるのです。
また、ベージュやブラウンなどと組み合わせれば、落ち着いた上品さをかもし出せるでしょう。
ベージュやブラウンは原色より個性を主張しない色なので、黒と合わせる際に、ある程度の面積があってもうるさくなりません。
このように、黒は大体の色と合わせられますから、大胆に色の冒険をしてみるのも良いかもしれませんね。
まとめ:おしゃれな黒の外壁塗装はこうやって決める!
黒には高級、上品、神秘的というイメージがある一方、恐怖、葬式といったマイナスのイメージもあります。
外壁塗装を黒にするメリットとしては、やはりデザイン性の高さが筆頭に挙げられます。そして、ほかの色と調和するという点が続きます。
反面、デメリットは、外壁温度が上昇する点、汚れが目立つ点、色あせしやすい点、近隣に配慮しなければならない点です。
そのデメリットを打ち消す努力としては、断熱材や断熱塗料・遮熱塗料の使用、定期的なメンテナンス、事前の準備ができるでしょう。
黒の外壁塗装は本当にカッコよく決まりますから、あなたがおしゃれを最優先したい人でしたら、ぜひ検討してみてください。
ペイントセレクトでは、外壁塗装の色を決めた後も、
・どんな仕上がりにしたいのか?
・他の家との違いを出すならどうしたらよいか?
などをあなたの希望に合わせてサポートしますので、まずは一度ご相談をお待ちしています。