【外壁塗装】訪問販売に騙されるな!危険な営業トーク例を紹介
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
あなたのお宅に外壁塗装の訪問販売が来たことはないですか?
また、騙されそうになった経験はないですか?
訪問販売の営業は口がうまいため、ついつい話を聞いてしまったり、うっかり契約しそうになったことがある人もいるかと思います。
すべての訪問販売が悪いというわけではありませんが、国民生活センターに寄せられているる相談件数は年々増加しています。
訪問販売の営業は、さまざまな手口で契約させようとしてきます。
外壁塗装の訪問販売の被害にあわないために、危険な営業トーク例や対処のポイントをおさえましょう。
もくじ
外壁塗装の訪問販売に注意!危険な営業トーク例を紹介
外壁塗装の訪問販売は、もっともトラブルが多いと言われています。
気付けば契約していた…という被害者は後を絶ちません。
特に高齢者は、訪問販売のターゲットとして狙われることが多いです。
外壁塗装の訪問販売の営業は、人当たりがよく口のうまい人が多いです。
巧みな話術でペースをつかみ、契約に結びつけようとします。
この章では、外壁塗装の訪問販売の危険な営業トーク例を5つ紹介します。
覚えておくべきポイントもあわせてお伝えしていきます。
外壁塗装の訪問販売に騙されないための知識として、ぜひ参考にしてくださいね。
トーク例1:キャンペーン中なので安く工事します!
1つめは「キャンペーン中」を営業文句にしたの営業トーク例です。
これは「お得なのは今だけ」とアピールして、契約意欲を湧かせるものです。
ところが、このキャンペーンは実際にはおこなっていないことがほとんどです。
「創業〇周年」「〇〇記念」「地域限定」などもっともらしい内容をアピールして、契約に結びつけるための営業トークなのです。
高額な値引きをしてしまうと業者の利益にならないのため、実際にはありえない話ということを覚えておきましょう。
対処のポイント
外壁塗装の訪問販売の「安い」「お得」という言葉は、すべて疑ってかかりましょう。
あなたの感情を揺さぶる手口です!
トーク例2:モニター価格で安く工事できます!
2つめは「モニター価格」を営業文句にしたの営業トーク例です。
これは「モニター商法」と呼ばれるもので、モニターになると安く工事ができるとアピールして、契約に結びつける商法です。
例えば「新しい塗料を試してほしい」「HPなどに実績として載せたい」などを理由にして、モニターになることを勧めてきます。
しかし「キャンペーン」の営業同様、実際に値引きをしていないことがほとんどです。
モニター=お得とは限らないということを覚えておきましょう。
対処のポイント
訪問販売では「限定〇名で残り1名です」というフレーズがよく使われますが、あなたをあせらせるためのトーク術です。
外壁塗装の訪問販売が「モニター」という言葉を口にしたら、すぐに契約しないようしましょう。
トーク例3:足場代を無料にします!
3つめは「足場代を無料にする」を営業文句にしたの営業トーク例です。
外壁塗装工事の総額費用の20%は足場代で、通常20万前後はかかります。
普通ならば、高額な足場代を無料にできるわけがありません。
たとえ見積上は0円だとしても他の項目で上乗せされている可能性が高いため、実際には値引きされていないのが事実です。
「近所で工事しているからその足場を使えばタダ」などとうまいことを言って契約に結びつけようとしますが、足場代は外壁塗装工事に絶対にかかる費用ということを覚えておきましょう。
対処のポイント
優良業者は足場代を無料にすることはありません。
他の業者に相談・確認するだけでも被害を防ぐことができます。
トーク例4:今日契約してくれれば値引きします!
4つめは「今日契約してくれれば値引きする」を営業文句にしたの営業トーク例です。
少額の値引きはよくあることですが、20万円以上の値引きの場合は注意が必要です。
例えばグレードの低い塗料を使ったり手抜き工事をして、無理やり費用を安くしようとする場合があります。
そもそも焦って契約する意味なんてありません。
契約日が異なるだけで大きく費用が変わるなんておかしい話です。
費用相場を参考にしてから契約するべきということを覚えておきましょう。
対処のポイント
契約前に見積内容を確認しましょう。
工事内容・塗料の種類・人件費・諸経費などが細かく記載されていない見積書は、悪徳業者の可能性が高いです。
また、単位で表さず「一式」とだけ記載されている見積書も注意が必要です。
トーク例5:今すぐ工事しないと危険です!
5つめは「今すぐ工事しないと危険」を営業文句にしたの営業トーク例です。
これは不安を煽って契約に結びつけるための営業トークです。
劣化の症状によっては本当に今すぐ外壁塗装が必要な場合もありますが、小さな塗装の剥がれやひび割れでは、今すぐ雨漏りなどのトラブルが起こることはほとんどありません。
緊急を要する劣化症状は、家の中まで雨漏りしていたり深いひび割れが起きているような状態です。
不安になる気持ちも分かりますが、訪問販売の意見だけではなく信頼できる業者に調査依頼をするべきということを覚えておきましょう。
対処のポイント
人は不安がつのると、普段では考えられない行動を起こすものです。
外壁塗装の訪問販売が来たら、冷静に対処することを心掛けましょう。
外壁塗装の訪問販売は悪徳業者が多いって本当?
悪徳業者による被害はテレビやニュースなどでも取り上げられているため、耳にしたことがある人もいると思います。
では、なぜ外壁塗装の訪問販売は悪徳業者が多いのでしょうか。その理由は3つあります。
- 外壁塗装には定価がないため
- 見た目で手抜き工事が判断しづらい
- 外壁の劣化が分かりやすいため
悪徳業者の手口は、言葉巧みに消費者の心理につけこんでくることです。
上記の理由がなぜ悪徳業者につながるかを詳しく説明していきます。
訪問販売のトラブルは年々増えている
外壁塗装の訪問販売に悪徳業者が多い理由を説明する前に、訪問販売によるトラブルが年々増えているということを紹介します。
年度 |
2016年 |
2017年 |
2018年 |
2019年 |
相談件数 (訪問販売) |
6,595件 |
6,385件 |
7,209件 |
3,232件 (前年同期 2,864件) |
相談件数 (点検商法) |
5,727件 |
5,415件 |
5,676件 |
2,410件 (前年同期 2,440件) |
参照サイト:国民生活センター
上記の表は、国民生活センターに寄せられた訪問販売によるリフォーム工事(外壁塗装を含む)と点検商法の相談件数の推移です。
訪問販売によるトラブルの事例は、以下のようなものがあります。
- 高齢者の母に「工事が必要」と営業し、高額な契約をしてしまった
- 訪問営業がしつこくて根負けして工事の契約をしてしまった
- 点検だけのつもりが基礎のひび割れがあると言われ契約をしてしまった
訪問販売は消費者の焦りや不安をうまく利用してきます。
しかし、訪問販売の被害にあわないためには、あなた自身で身を守ることが大切です。
訪問販売の営業の言うことをすべて鵜呑みにしないで、信頼できる業者に調査や見積りを依頼したり第三者に相談するなどして、ひとりで判断しないことが大切です。
外壁塗装に悪徳業者が多い理由
理由1:外壁塗装には定価がないため
外壁塗装の工事費用には定価がなく、業者によって費用が異なります。
そのため好きな価格を設定できることから、高額な費用を請求する悪徳業者が多く存在します。
訪問販売に騙されないためには、費用相場を知ることが大切です。
塗料の種類によっても価格が変わるため、単純に安い・高いだけで判断しないように注意しましょう。
理由2:見た目で手抜き工事が判断しづらい
外壁工事には工事完了後に見ても分からない工程がいくつもあります。
そのため、素人には手抜き工事かどうかが判断しづらいことから、手抜き工事をする悪徳業者が多く存在します。
手抜き工事の例は、以下のようなものがあげられます。
- 丁寧に洗浄をしていない
- 適切な下地処理をしていない
- 適切な下塗りをしていない
- グレードが低い塗料を使われた
上記のような手抜き工事をされないためにも、安易に契約をしないことが大切です。
理由3:外壁の劣化が分かりやすいため
訪問販売の営業は住宅街を歩いて営業するため、分かりやすい外壁の劣化につけこんで営業してきます。
外壁の色あせやひび割れなど見ただけで分かる劣化に対して「今すぐ工事しないと危険」と言って営業する悪徳業者が多く存在します。
外壁の劣化には、早急に工事が必要なものと今すぐ工事しなくても問題ない劣化があります。
「危険」という言葉を鵜呑みにしないで、安易な契約は避けることが大切です。
もしも見積り依頼してしまったら?
断りきれずに外壁塗装の訪問販売に見積りを依頼してしまった…そんなときはあせらないで、毅然とした態度を示すように心掛けましょう。
外壁塗装は、決して安い費用でできる工事ではありません。
後悔しないためには、ポイントをおさえて断ることが大切です。
以下では、契約を断るときのポイントを2つ紹介します。
見積り依頼をしてしまい悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
見積り=契約ではない!
「見積り」と「契約」はまったく別物です。
見積りをしてもらったから契約をしなくてはいけないというわけではありません。
- 忙しい中すぐに見積りを出してくれたから
- たくさん値引きをしてくれたから
- 一生懸命対応してくれたから
このような考えは忘れてください!契約をしないことに対して悪いと思わなくても大丈夫です。
訪問販売の営業は、あなたの優しさにつけこんで契約を結ぼうとしてきます。
流されて契約しないためにも、見積り=契約ではないということを忘れないようにしましょう。
契約できない理由をはっきり伝える
契約をしないのであれば、その理由をはっきり伝えることが重要です。
迷っていることが伝わると、つけ込まれる恐れがあります。
予算が合わない・納期が合わない・他の業者に決めたなど理由をはっきり伝えることで、あきらめてくれる可能性が高くなります。
それでもしつこい場合は「消費者センターに相談する」と伝え、毅然とした態度を示すように心掛けましょう。
もしも契約してしまったら「クーリングオフ」をしよう
もしも訪問販売と契約をしてしまったら「クーリングオフ」を利用しましょう。
「クーリングオフ」とは、訪問販売による契約トラブルから消費者を守るための制度です。
クーリングオフが適用されるのは、以下のすべての条件に当てはまる場合です。
- 契約日(契約書を書面で受け取った日)から8日以内
- 訪問販売や勧誘により契約したもの
- 業者の事務所や店舗で契約をしていないもの
- 契約者は個人、契約先は法人の場合
期限を過ぎてもクーリングオフが適用されるケースもあります。
- 契約書などにクーリングオフについての注意書きが記載されていない場合
- 業者に「クーリングオフ」はできないと嘘を言われた場合
- 契約書をもらっていない場合
クーリングオフ通知の書き方・注意点
まずは、ハガキまたは内容証明書に通知内容を記入します。
FAXでも可能ですが、受け取った証拠が残らないためおすすめしません。
クーリングオフ通知には、下記の項目を記載します。
- 契約日(契約書を書面で受け取った日)
- 契約先の会社名
- 契約担当者名
- 契約した商品名(サービス名・工事名)
- 金額
- 契約の解除をしたい旨の意思表示
- 申出日
- 自分の住所
- 自分の指名
記入した書面は必ずコピーを取って証拠を残し、発信日が証明される方法(特定記録郵便・簡易書留・書留・内容証明)で郵送します。
クーリングオフ通知後は、契約が解除されるだけでなく既に支払った金額が返金されます。
また、契約書に記載されている「キャンセル料」や「違約金」などを支払う必要はありません。
クーリングオフ前に工事が始まっていた場合は、業者負担で元の状態に戻すことが義務付けられています。
まとめ:外壁塗装の訪問販売は悪徳業者の可能性が高い!信頼できる業者に依頼しよう
いかがでしたか?外壁塗装の訪問販売は悪徳業者の可能性が高いです。
訪問販売に騙されないためには、営業トークのポイントをおさえ、安いからと言って安易に契約しないことが大切です。
訪問販売の営業は、人当たりがよく口のうまい人が多いです。
うっかり契約してしまわないためにも、訪問販売が自宅を訪ねてきた時点で警戒心をもつようにしましょう。
もしも契約をしてしまっても、条件に該当すれば「クーリングオフ制度」を利用できます。
あせらずに対処して、悪徳業者の被害から身を守りましょう。
外壁塗装工事の費用は高額です。
外壁塗装工事を検討しているのであれば、信頼できる業者に依頼するのがもっとも安心な方法です。
ペイントセレクトでは、直接コンシェルジュがヒアリングをし、要望・予算を確認します。
そしてご希望にあった複数業者へ見積もりを取り、またその見積もりを持って、内容の説明をさせていただき、納得いただいた上で工事を進めてゆきます。
悪徳業者から身を守るためにも、見積もりはぜひペイントセレクトに依頼してみてくださいね。