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外壁塗装のクラック(ひび割れ)の原因は?早めの補修や塗装で自宅を守ろう

外壁塗装のクラック(ひび割れ)の原因は?早めの補修や塗装で自宅を守ろう
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執筆者:ペイントセレクト編集長

塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。

 

「外壁にひび割れを発見!どうしたらいいの?」

そんな悩みを抱えていませんか?

 

結論から伝えると、外壁のひび割れは早めに補修や応急処置をすることが大切です。

 

外壁のひび割れにはいくつかの種類があり、補修時期や方法が異なります。

適切な判断をせずに放っておくと、外壁だけではなく建物自体の劣化につながり非常に危険です。

 

とは言え、自分の判断が本当に正しいのか不安になってしまいますよね。

そこでこの記事では、外壁のひび割れの原因や種類を詳しく説明していきます。

 

あなたの自宅の外壁のひび割れはどの種類なのか、どう対処すればいいのかを知って、ひび割れの補修に役立ててください。

外壁のクラック(ひび割れ)とは?

外壁のクッラク(ひび割れ)とは?

 

外壁のひび割れは、外壁材の特性や経年劣化、施工不良などが原因で起こります。

さらに、症状の度合いによってひび割れの種類が異なります。

 

ひび割れの種類によって補修時期や補修方法が異なるため、どんな種類があるのかを知っておいた方が発見したときに対処しやすいです。

 

ひび割れを放っておくと外壁の劣化が進行し、雨漏りや外壁内部・基礎部分の腐食などを引き起こします。

 

最悪の場合建物が傾いてしまう恐れもあるため、外壁のひび割れは早めに補修することが大切です。

 

外壁クラックはなぜ起きる?種類別に症状と原因を紹介

外壁のクラック(ひび割れ)の原因はさまざま

 

外壁のひび割れは外壁材の特性以外にも、経年劣化や施工不良が原因で起こる場合があります。

ひび割れの種類と原因を以下の表にまとめました。

 

 

 

ひび割れの種類

ひび割れの原因

1.ヘアークラック

塗料の

膜の劣化

紫外線や雨風などの影響で塗料の膜が劣化して起こるひび割れ

2.構造クラック

外壁の

劣化

ヘアークラックを放置したことによる外壁の劣化で起こる

ひび割れ悪化すると基礎部分までひび割れが起こる

施工不良

構造の補強部材の不足などが原因で起こるひび割れ

3.乾燥クラック

施工不良

湿式工法の乾燥不足が原因で起こるひび割れ

4.縁切りによるクラック

施工不良

モルタルなどの塗装工事の中断や塗り直しが原因で起こるひび割れ

以下では、ひび割れの種類ごとに原因や症状をさらに詳しく説明します。

 

1.塗料の膜のひび割れ「ヘアークラック」

 

ヘアークラックとは塗料の膜のみがひび割れている症状で、髪の毛のように細くて短いひび割れです。

 

外壁の塗料の表面にだけひび割れが起こっており、外壁材はまだダメージを受けていない状態です。

外壁クラックの初期段階とイメージすると分かりやすいでしょう。

 

外壁材には塗装がされており、塗料が固まって作られた膜によって紫外線や雨風などから外壁を守っています。

 

しかし、経年劣化などによって外壁材の膨張や収縮に耐えられなくなり、塗料の膜のひび割れが起きます。

 

ヘアークラックは幅0.3ミリメートル以下の小さなひび割れのため、早急に補修の必要はありませんが、放っておくと塗料が剥がれて雨水が侵入しやすくなり、外壁を劣化させる恐れがあります。

 

定期的にチェックをしたり応急処置をしておくことで、外壁への影響ををおさえることが可能です。

 

2.外壁材のひび割れ「構造クラック」

外壁材の構造クラック

引用元:基礎のヒビ割れにはご注意を。 | 仙台 外壁塗装・屋根塗装No.1実績!プロタイムズ仙台南店・仙台青葉店(株式会社鬼澤塗装店)

 

構造クラックとは建物の壁や基礎部分に起こるひび割れで、建物の安全性に関わる危険な症状です。

構造クラックが起きる原因は主に3つあります。

 

  1. 構造的な欠陥:筋交い(構造の補強部材)などの不足による欠陥
  2. 凍結融解作用:外壁材内部の水分が凍結・膨張し、外壁材に圧力がかかる
  3. 建物の不同沈下:建物の一方向が斜めに傾いている不揃いな沈下

 

構造クラックは、外壁の表面だけではなく内部の鉄筋にまで達していひび割れです。

雨水の侵入で鉄筋が錆びて基礎強度を低下させ、地盤沈下が起こる可能性があります。

 

構造クラックは幅0.3ミリメートル以上、深さ4ミリメートル以上の深刻なひび割れです。

 

万が一大地震が起きた際は、建物が倒壊する恐れがあるほど危険なクラックのため、早急に構造を補強して安全を確保することが大切です。

 

3.外壁材のひび割れ「乾燥クラック」

乾燥クラックとは、湿式工法によって施工された外壁材に起こるひび割れです。

湿式工法とは、現場で水とモルタルなどの材料を混ぜ合わせたものを外壁に塗る工法のことです。

 

湿式工法で外壁に塗った材料は、乾燥して水分が蒸発すると収縮する性質があります。

しかし完全に乾燥する前に外壁塗装をおこなうと、塗料の膜にひび割れが起こります。

 

乾燥クラックの幅は非常に小さいことが特徴です。

外壁に塗った材料が完全に乾いてしまえば収縮は止まるため、それ以上ひび割れの幅が広がることはありません。

 

4.外壁材のひび割れ「縁切れによるクラック」

 

縁切りによるクラックとは、モルタルやコンクリートを外壁に塗る作業を中断したり塗り直しすることが原因で起こるひび割れです。

 

通常モルタルやコンクリートの塗装作業(湿式工法)は、クラックの発生を防ぐために一度に一面を仕上げるように作業します。

 

しかし、天候の影響でなどで中断したり塗り直しをした場合は日数が経ってから残りの部分を塗装するため、新旧の塗り次面の塗料の不一致が生じてひび割れの原因になります。

 

縁切れによるクラックは縦や横に一直線にひび割れることが多いため、広範囲に症状が現れやすいことが特徴です。

 

1~2日程度のタイミングのずれならばそこまで影響はありませんが、1~2ヶ月後の塗り直しの場合はクラックが発生しやすいので注意が必要です。

 

外壁塗装の外壁材とクラックの関係

外壁材の種類によるクラック(ひび割れ)の症状とは?

 

外壁のひび割れが起こる原因のひとつとして、外壁材の特性によって起こるものがあります。

外壁材の種類によって発生理由や症状は異なります。

 

以下では、一般住宅に多く使用されている「モルタル」「サイディング」「タイル」の3つの外壁材のひび割れについて詳しく説明します。

 

ひび割れの原因や症状を知ることで、補修の必要性を理解することができます。あなたの自宅の外壁材と照らし合わせて参考にしてください。

 

1.モルタル外壁のクラック

モルタル外壁のクラック

引用元:モルタル外壁のヒビ割れをなくすことは無理なのか?|街の外壁塗装やさん吹田店

 

モルタル外壁は、経年劣化や乾燥、地震などの揺れでひび割れしやすい外壁材です。

防水性が低く、雨水を吸収と乾燥を繰り返すことで収縮が起きてひび割れが発生します。

 

たとえ小さなひび割れだとしても、そこから雨水が侵入することによって吸収と乾燥を繰り返し、ひび割れがどんどん広がってしまいます。

 

早めに補修をすることで、被害を最小限におさえることが可能です。

 

2.サイディング外壁のクラック

サイディング外壁のクラック

引用元:窯業系サイディングにひび割れが発生する理由と原因

 

サイディング外壁は、サイディング自体のひび割れ以外にもシーリングのひび割れにも注意をする必要があります。

 

サイディング自体には防水性がなく、塗装をすることで防水機能を高めています。

しかし塗装が剥がれると防水機能が弱まり雨水が侵入しやすくなります。

 

防水機能が弱まったサイディングは、夏の暑さや冬の凍結によって収縮と膨張を繰り返し、ひび割れを起こします。

 

シーリングは、紫外線や雨風などの影響でひび割れが発生します。

シーリングとは、サイディングの目地を埋めるもので、揺れを吸収したり雨水の侵入を防ぐ役割があります。

 

ひび割れ箇所から雨水が侵入し、サイディングの劣化を早める恐れがあります。

 

3.タイル外壁のクラック

タイル外壁のクラック

引用元:散水試験と漏水補修 – プロタイムズ金沢駅西店・富山中央店

 

タイル外壁は耐久性に優れている外壁材ですが、表面温度の変化で膨張と収縮を繰り返すことでひび割れが発生します。

 

タイル外壁は、コンクリートなどの外壁面にタイルを1つ1つ貼り付けて仕上げます。

そのためひび割れしているタイルが1つだとしても、まわりにも不具合が起きている可能性が高いです。

 

また、タイルとタイルの間の目地にもひび割れは発生します。

ひび割れから雨水が侵入して雨漏りを起こし、建物を傷める危険があります。

 

外壁のクラック(ひび割れ)が起こるとどんな影響があるの?

外壁のクラック(ひび割れ)が起こるとどんな影響があるの?

 

外壁のひび割れは建物にさまざまな影響をおよぼします。

 

 

 

1.雨漏り

ひび割れ箇所から外壁内部に侵入した雨水を放置しておくと、

室内の雨漏りが起こる

2.柱や梁(はり)の腐食

ひび割れ箇所から外壁内部に侵入した雨水が、

柱や梁(はり)など基礎部分を腐食させる

3.シロアリやカビの発生

ひび割れ箇所から雨水が侵入し外壁内部の湿度が上昇することで、

ジメジメした環境になりシロアリやカビの発生につながる

外壁のひび割れを放置すると、上記のような影響によって建物の傾きや倒壊の危険性があります。

症状が悪化する前に補修をおこない、外壁のひび割れから建物を守りましょう。

 

外壁のクラック(ひび割れ)を見つけたらどうすればいい?

外壁のクラック(ひび割れ)を見つけたときの対処法は?

 

外壁のひび割れは、症状が悪化する前に補修をした方が良いということは理解できたかと思います。

では、ひび割れを発見した場合はどのように対処すればよいのでしょうか。

 

ひび割れの補修には、専門業者に依頼するパターンとDIYで補修するパターンがあります。

以下では、それぞれのポイントを詳しく説明します。

 

1.業者に調査と補修を依頼する

外壁のひび割れが発生したら、専門業者に調査や補修を依頼することをおすすめします。

理由は以下の2つです。

 

  • ひび割れの幅や深さ、原因、外壁材の種類によって補修方法が異なる
  • 高所作業の場合は高所作業車や足場などが必要

 

ひび割れは種類や原因に合わせて適切に補修をおこなわなければ、再発する可能性が高くなります。

また、ご自身で高所作業車や足場を準備することも手間がかかり大変です。

 

外壁のひび割れは専門業者に依頼して、適切で安心な補修をおこないましょう。

 

2.自分で補修したい!DIYはできるの?

外壁のひび割れは、種類によってはDIYで補修することが可能です。

DIY可能なひび割れの種類は以下の2つです。

 

  • 幅0.3ミリメートル以下のヘアークラック
  • 幅が1ミリメートル以下のクラック

 

DIYの補修方法は「チョーク式」と「スプレー式」の2種類があります。

 

 

チョーク式

セメントチョークを手で塗りこむ手軽な方法

適度な圧力を加えて作業するため、時間や体力を要する

スプレー式

セメントの粉を噴射して定着させる方法

簡単で手間もかからないが、セメントの粉がまわりに飛び散る

ただし、ひび割れの幅が1ミリメートル以上のものは外壁材や構造に影響が出ている可能性が高いため、必ず専門業者に依頼するようにしましょう。

 

外壁のクラック(ひび割れ)補修の費用はいくらかかる?

外壁のクラック(ひび割れ)補修の費用

 

外壁のひび割れは、種類や症状によって補修費用も異なります。

以下は部分的な補修と全体的な補修の費用相場をまとめたものです。

 

 

部分的な補修

単価

費用相場

クラック補修

1,700~2,500円

1万~5万円

シーリング打ち替え

900~1,200円

5~50万円

高所作業の場合は、別途足場代や高所作業車代が必要です。

 

 

全体的な補修

費用相場(30坪)

モルタル外壁塗装

60万~80万円

サイディング外壁塗装

(シーリング込み)

60万~100万円

塗料の種類によって費用が変動します。

信頼できる業者に条件や希望を伝え、見積りを依頼することをおすすめします。

 

外壁のクラック(ひび割れ)は保証で修繕できる?

外壁のクラック(ひび割れ)は保証で修繕できる?

 

外壁のひび割れを、保証で修繕できないかと考える人も少なくないでしょう。

外壁塗装の保証には2種類あり、それぞれの一般的な保証内容は以下のとおりです。

 

 

保証の種類

保証書発行元

保証範囲

製品保証

塗料メーカー

塗料の品質そのもに対する保証で、

施工に対する保証ではない

ひび割れは

保証対象外が多い

工事保証

塗装業者

ほとんどの塗装業者は、

塗装の剥がれのみを保証

実際の保証内容は保証書を確認するべきですが、外壁塗装の保証内容は上記のようなものが多いです。

 

施工不良が原因のひび割れは保証範囲とされる場合もあるので、まずは保証内容を確認してみましょう。

火災保険は適用されるの?

火災保険の適用範囲は、風災・雪災・雹災などの自然災害による被害のため、経年劣化による外壁のひび割れは保証されません。

 

しかし住宅に関する総合的な補償を受けられる住宅総合保険ならば、自然災害以外の被害でも保証される場合もあるため、外壁のひび割れが保証範囲なのかを確認してみると良いでしょう。

 

まとめ:外壁のクラック(ひび割れ)の長期間放置は危険!早めに補修して自宅を守ろう!

外壁のクラック(ひび割れ)は早めに補修することが大切

 

外壁のひび割れを放っておくと雨漏りや外壁内部・基礎部分の腐食などが進み、建物に大きな影響をあたえます。

 

また、ひび割れにの種類に合った補修をおこなわないと、再度ひび割れが発生する可能性が高くなります。

外壁のひび割れを発見した場合は、あなたの大切な自宅を守るために早めに補修や応急処置をおこないましょう。

 

ヘアークラックなど早急に補修をしなくても問題ないひび割れもありますが、症状に合った対処をするためにも信頼できる専門業者に調査・補修の依頼をすることをおすすめします。

 

ペイントセレクトでは、症状に合わせてあなたに最適な業者を提案しますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

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