外壁塗装業者に差し入れはすべき?悩むポイントをすべて解説!
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
外壁塗装の色も決まり、いよいよ工事の日がやってきます。
ここで、ハタと思うのが、「職人さんに差し入れってしたほうがいいのかな?」という疑問ですね。
もちろん、お金はきちんと支払うのだから、差し入れなんてする必要ない、と思う方もいることでしょう。
いっぽう、差し入れしたほうがていねいに仕事してくれるのでは?という思いも頭をかすめるかもしれません。
この記事では、そもそも外壁塗装の際に差し入れが必要なのか、出すとしたらどんなタイミングなのか、夏場・冬場でそれぞれお菓子の出し方はどうすればいいのかについて書いていきます。
この記事が、迷えるあなたにとって役立つことを願っています。
もくじ
外壁塗装の業者に差し入れ(お茶出し)って必須なの?!
結論から言いますと、外壁塗装の工事のための差し入れは、必須ではありません。
要は気持ちの問題だからです。
お茶を出しても出さなくても、職人さんは困りません。
しかし、暑い夏の日に冷たい飲み物の差し入れはうれしいものですし、寒い冬の日にあったかいお茶はホッとするものです。
職人さんも人間ですから、差し入れがあれば喜ぶ人が多いことでしょう。
ですが、注意も一言。
あまりにたくさんの差し入れや、ごうかな差し入れは、敬遠されることがあります。
気を遣わせない程度のものが望ましいでしょう。
差し入れをもらってはいけない外壁塗装業者もあります!
中には差し入れを断る外壁塗装の業者もあります。
これは、意固地になっていたり、借りを作ることを嫌がっていたりするわけでは、決してありません。
差し入れを断る外壁塗装の業者は、大手の下請けであることがほとんどです。
大手企業の決まりで、差し入れをもらってはいけないというものがあるのです。
下請け会社は、その規則を破ると仕事を回してもらえなくある恐れがあるため、従わざるを得ません。
悪気があるわけではありませんので、そこはこちらも相手に合わせて柔軟に対応すべきところです。
要らないといっているのに、無理に差し入れを勧めるのはやめましょう。
外壁塗装で定番の差し入れ!業者の休憩の時間は何時?
差し入れをするにあたって、業者の休憩時間を把握しておくと良いでしょう。
だいたいの外壁塗装の業者は、10時と15時に15分ずつ休むことにしています。
しかし、そこは職人仕事ですから、キリの良いところまで終わらせてから休憩にしたいときもあります。
また、悪天候の影響などで工期がずれ込んでいるときには、休憩を取らない場合もあります。
そういった場合は、休憩を勧めるとかえって迷惑になってしまうことも。
ということで業者への差し入れのタイミングは非常に難しいのです。
差し入れのタイミングの問題はどう解決すればいい?
お茶の時間は、一応は決まっていても、タイミングが難しいものです。
夏にアイスを出したければ、タイミングによっては溶けてしまいますし、冬にホットティーを出したければ、タイミングが合わずに冷めてしまうこともあります。
では、職人さんが何時に休憩を取るのか、または全くとらないのかを見極めるのが難しいなら、どうすればよいでしょうか。実は解決法があります。
タイミングが難しいならお茶を置いておけばよい!
お茶の時間に自分が必ずいるようにしてタイミングを見計らって出す、ということが難しいなら、お茶を置いておけばよいのです。
夏ならクーラーボックスに氷を入れ、ペットボトルを何本か入れます。
冬なら保温ポットにお湯を入れておきます。
そして、業者さんたちに「ここに置いておきますからご自由にどうぞ」と言っておくのです。
こうすれば、職人さんたちもあなたも時間に縛られることはありません。
お互い気を遣うことがありませんし、職人さんは自由に飲めるので、双方にとってストレスフリーですね。
心遣いをしたつもりが返って良くない結果にならないために
特に年配の方は、誰かに細やかなお世話をしてあげることで、心遣いを示そうとします。
しかし、時にはその気遣いが裏目に出てしまうこともあります。
たとえば、職人さんたちになごんでもらいたい、仲良くなりたいと思うあまり、しゃべりすぎるのはNGです。
職人さんたちには、工期に間に合わせる、という使命があります。
施主の方のおしゃべりを切り上げられなくて作業に取り掛かれないと、かえって迷惑になる場合もあるのです。
施主の気遣いは差し入れだけでじゅうぶん伝わっていますから、外壁塗装の職人さんたちには、自由に休憩してもらうのがベストでしょう。
差し入れで外壁塗装の職人さんのモチベーションアップ?!
気になるところの一つは、差し入れのあるなしで、職人さんたちの仕事への熱意が増すかどうか、という点でしょう。
それは人間です。
増すでしょう。確実に。
もらう賃金に差がないのだから、差し入れがあってもなくても影響しない、というネット上の意見も散見されますが、賃金だけがモチベーションアップの動機ではありません。
スーパーのレジの人だって、「ありがとう」「お願いします」と言ってくださるていねいなお客様には、よりていねいな接客をするものです。
時給は変わりませんが、感謝されてモチベーションアップするのです。
同様に、差し入れをしてくれる施主の施工には、職人さんたちもていねいに仕事をしてくれる可能性が高くなります。
差し入れするかどうかは人それぞれの決定ですが、出しておいて損はないでしょう。
差し入れではなにを出せばいい?差し入れの内容について
では、実際どんなものを出せばいいのでしょうか。
せっかく差し入れするのですから、外壁塗装の職人さんたちに喜んでもらえるような内容のものにしたいですよね。
以下の見出しで、夏におすすめのもの、冬におすすめのもの、おすすめのお菓子、逆に出さないほうが良いものについて述べていきます。
心遣いは、相手が喜んでこそのものです。
外壁塗装の職人さんたちが欲しいと思うアイテムを提供しましょう。
外壁塗装業者にはこれを差し入れよう!~夏場編~
夏にはクーラーボックスに入れた、ギンギンに冷えたドリンクが喜ばれます。
では、ドリンクの中では、どんな種類のものを用意すればよいのでしょうか。
無難で王道なのは、スポーツドリンクです。
外壁塗装の職人さんたちは、屋外で蒸し暑いなか、汗を流して仕事をしています。
体は水分を欲していますが、お茶やコーヒーは利尿作用があるため、体内に水分を補給する点では理想とはいえません。
スポーツドリンクなら、汗で失われてしまった、体に必要な成分が入っていますので、おすすめです。
しかし、お茶やコーヒーがいけないといっているわけではありません。
スポーツドリンクの甘さが苦手で、サッパリしたお茶がほしいという職人さんもいます。
緑茶やウーロン茶、微糖のコーヒーなども定番アイテムです。
これらをクーラーボックスでじゅうぶん冷やしておきましょう。
いくつかドリンクの種類がある中で、何を重点的に用意しておいたら良いのかは、一日の終わりに何が残っていたかを確かめることで分かります。
残ってしまっている種類のドリンクは控えめな数を入れ、飲まれたドリンクを多めに補充すればよいでしょう。
外壁塗装業者にはこれを差し入れよう!~冬場編~
次に、冬場に用意して喜ばれる差し入れについてです。
やはり王道は、温かいお茶やコーヒーです。
ここでひと工夫。
ポットに直接お茶やコーヒーを入れてしまうと、1種類しか飲めなくなってしまいます。
緑茶・ほうじ茶・紅茶のティーバッグや、コーヒーやココアのスティック状の粉などを用意しておき、ポットにはお湯を入れましょう。
そうすれば、職人さん一人一人が自分の好みの温かい飲み物を選ぶことができるからです。
凍える冬には、手がかじかんでしまうこともあります。
そんなときに、手を温める意味でも、こうした温かいお茶セットは喜ばれることでしょう。
外壁塗装業者にはこれを差し入れよう!~お菓子編~
飲み物ではなく、お菓子を差し入れる場合もありますね。
お菓子は高価なものでなくてかまいません。
簡単なおせんべいなどでもじゅうぶんです。
ただ、気をつけたほうがいいのは、お菓子は小分け包装になっているものを選ぶ、という点です。
大袋を開けてしまうと、職人さんに、残してはいけないという圧がかかってしまうからです。
さらに、小分けになっているお菓子なら、職人さんが家に持ち帰ることもできます。
職人さんの中には、差し入れのお菓子を持って帰って子どもへのお土産にする人もいます。
こんなふうに、小分けのお菓子は便利なのです。
外壁塗装業者にこれを差し入れるのはやめておこう
逆に、外壁塗装の職人さんに差し入れないほうが良いのはどんなものでしょうか。
大きなくくりで言うと、手作りのものは避けるのがベターです。
手作りお菓子が好きな職人さんもいますが、苦手という人も少なからずいるからです。
また、手作りのものは夏の時期には食中毒の原因になる可能性もありますので、そういった方面から考えても避けるのが無難でしょう。
手作りケーキやおにぎりなどを差し入れるのはやめておきましょう。
差し入れは毎回しなくてもOK
外壁塗装の際、差し入れはきっちり毎回すべきなのでしょうか。
答えは「いいえ」です。
お互い、なるべく気を遣わない・遣わせない距離感が大事ですね。
忙しいなか、毎回毎回差し入れしなくては、と思うとプレッシャーになりますし、プレッシャーが続くと不機嫌になり、業者の方にもいら立ちが伝わってしまうかもしれません。
お互い無理はしないほうが良いので、差し入れはできるときだけでオーケーです。
気遣いはもちろん大切ですが、義務感を感じる必要はありません。
まとめ:外壁塗装業者への差し入れは「感謝の心」が一番!
気は心と言いますように、大切なのは職人さんへの感謝の気持ちです。
ですから、差し入れは手の込んだものである必要はないのです。
そもそも、差し入れ自体、どうしてもしなければいけないというものではありません。
ただ、職人さんの仕事のモチベーションアップにつながるので、しておいて損はない、ということです。
差し入れのタイミングを見計らうのが難しければ、夏はクーラーボックスにペットボトルを、冬はポットにお湯を入れて「ご自由にどうぞ」と声かけだけしましょう。
差し入れは純粋な感謝の気持ちですので、お互いにとって負担にならないように、気張らずにやっていくのがベストでしょう。
せっかく家がきれいになって気分が上がる外壁塗装ですから、職人さんとのコミュニケーションの点で上手に対応して、気持ちの良い工期にしたいですね。