セラミックの外壁塗装で騙されないために!塗料のメリット・デメリットも解説!
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
「セラミック100%の塗料なので30年は持ちますよ!」「セラミックはみんな断熱性があるんです」など、訪問販売の人が言ってること、それって本当に信じていいんでしょうか?
セラミック配合塗料は性質が良い商品が多いのは事実ですが、悪質販売の口上に使われることが多いのも、また事実なんです。
皆さん、騙されたくないですよね。
そのためには、セラミック配合塗料についての基礎知識を身に着けることが大切です!
この記事では、セラミック配合塗料の特徴と、メリット・デメリットについて解説していきます。悪質販売につかまらないための良い業者の見つけ方もご紹介しますので、ぜひお読みください!
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もくじ
そもそもセラミック配合塗料って何?
そもそも、セラミック配合塗料とは何でしょうか。
イメージが沸かない方もいらっしゃると思うので、まずはこちらの項でセラミック配合塗料がどのようなものなのか解説します!
セラミック配合塗料は塗料にセラミックを配合したもの
本来、セラミックとは、焼き物、陶磁器を指して使われる名称です。外壁塗装の塗料で使われる場合には、焼き物の砕いた破片や、砂や砂利が入ったものをセラミック配合塗料と言います。無機質な成分のことなので、無機塗料と呼んだりもします。
「セラミック塗料」と呼ぶ人たちもいますが、セラミックは塗料そのものの種類のことではありません。塗料にセラミックを配合した結果、セラミックが含まれるようになった塗料のことですので、正確には「セラミック配合塗料」と呼びます。
この点も絡めて、次の見出しから、セラミック配合塗料に関する誤解を幾つか解いていきましょう。
セラミック配合塗料は塗料のグレードの一つではありません
まず、セラミック配合塗料とは、塗料のグレードのことではありません。塗料のグレードは、低品質な方から順に、アクリル、ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素、光触媒…と並んでいます。このグレードの中に、セラミック配合塗料は種類の一つとしては存在しません。
なぜなら、セラミックは使われている樹脂の種類ではなく、トッピングされている成分のことだからです。そのため、シリコン塗料にセラミックが配合されていれば、シリコン系セラミック配合塗料になりますし、フッ素系塗料にセラミックが配合されていれば、フッ素系セラミック配合塗料になるのです。
そのため、セラミック配合塗料の主な特徴は、ベースとなる樹脂の性質に左右されることが多いのです。
セラミックによる外壁塗装は要注意?
セラミックによる外壁塗装には注意が必要です。
なぜなら、悪徳業者が様々な謳い文句で、あなたを騙そうとしてくるからです。
要注意!【セラミック100%塗料】は存在しません!
悪徳業者の中には「うちの塗料はセラミック100%だから良いですよ!」と言ってくるところもあるようです。気を付けてください、セラミック100%などという塗料は存在しません。
もし仮に100%セラミックだったらそもそも壁に付着しません。
また、もし100%セラミックでしたら、硬さゆえに非常に割れやすく、耐久性はないはずです。
前述しましたように、セラミックは陶器や砂や石などの細粒やパウダーのことです。そもそも液体ですらありません。セラミック100%塗料は存在しませんので、悪徳業者に引っ掛からないよう注意してくださいね。
さらに、スプーン一杯しかセラミックが配合されていなくても、「セラミック配合塗料」と言えてしまうのが今の塗装業界です。塗料を選ぶ際には、大手のメーカーを選ぶと、失敗することは少なくなるでしょう。
要注意!【30年持つセラミック配合塗料】は存在しません!
悪質業者によるうたい文句の一つに、「セラミック配合塗料は30年は持ちますよ」というものがあります。これは本当でしょうか?
確かに、セラミック配合塗料の中には耐久性に優れたものもありますが、ほとんどの場合、耐用年数はセラミックにではなく、樹脂のグレードに比例します。
例えば、樹脂がウレタンなら耐用年数は6~8年でしょうし、樹脂がシリコンなら15~20年の耐用年数でしょう。
さらに言えば、大手メーカーの中でも、「30年持つ」と公言している塗料はありません。30年持つ性質の塗料は存在しないのです。一番長い耐久性を誇るのは無機塗料ですが、それでも最長25年となっています。(詳しくはこちらをご覧ください。)
研究と開発に資金を投じられる大手メーカーでさえ30年持つ塗料は製造できていないので、訪問販売に来る業者が開発できるはずがない、というのが筋の通った意見です。騙されないようにしましょう。
悪徳業者を避けるためには、プロへの相談をおすすめします。
関西お住まいの限定のサービスにはなってしまいますが、外壁塗装を適正価格で受けるためにはペイントセレクトの利用をぜひ検討してみてください。
数ある業者の中からあなたにピッタリの業者をみつけることができ、悪徳業者との契約リスクも避けることができます!
そんな魅力的な効果が?セラミック配合塗料のメリット4つ
誇大広告され悪質業者に名前を挙げられがちなセラミック配合塗料ですが、悪いイメージを持たないようにしていただきたい塗料でもあります。なぜなら、セラミック配合塗料には、魅力もまた、たくさんあるからです。
セラミック配合塗料の魅力の中で、この記事では4つの点を取り上げます。
- 石材調のテクスチャ―をつけられる
- 断熱効果が得られる
- 低汚染性効果が得られてエコである
- 耐熱性に優れている
しかし、セラミック配合塗料の中でも、この4つの魅力がすべて一つの商品に入っているわけではないことをご了承ください。「石材調のテクスチャーをつけられるセラミック配合塗料」が、「断熱効果も持っているとは限らない」といった具合です。
4つの特徴それぞれに特化した商品がありますので、業者に良くヒアリングなさることをおすすめいたします。
それでは、セラミック配合塗料の長所について一つずつ見ていきましょう。
1.石材調のテクスチャ―をつけられる
出典:株式会社アぺティーホームページ:https://apetie.co.jp/product/p01.html
外壁塗装をお考えの方の中で、「外観を美しくしたい」という願いが、「耐久性を高めたい」という願いより大きい、という方もいらっしゃることでしょう。それなら、石材調のテクスチャーをつけられるセラミック配合塗料がおすすめです。
砂や小石程度のセラミックビーズの入ったセラミック配合塗料の中には、吹き付けると石材調になり、きらきらした石の壁のように見せてくれるものがあります。石のように見えるので、高級感があり、デザイン性が高く仕上がります。
例えば、株式会社アペティーの出している「アトモス」というシリーズは、その美しさが高評価を得ています。アトモスに関しての詳細は以下の記事をご覧ください。
参考記事:外壁塗装でアトモスを使うとどんな仕上がりになる?メリット・デメリットも解説
2.断熱効果が得られる
セラミック配合塗料の二つ目の特徴は、断熱効果が得られる点です。
断熱効果が得られる、セラミック配合塗料の仕組みについて少しご説明いたします。
断熱効果が得られるタイプのセラミック配合塗料は、セラミックビーズと呼ばれるセラミックの粒子の中が、空洞になります。塗料を吹き付けると、この空洞が塗膜の表面に集まります。これが中空層を作り出し、紫外線が降り注いでも、その熱を室内に伝えづらくするのです。
しかし、望んでいる断熱効果を発揮させるためには、下地処理をきちんと行う必要があります。
また、窓やドアなど、開口部からの熱が出入りする率を下げるためには、外壁塗装の問題というより家の造りの問題になってきますので、そうした問題を処理した上で、セラミック配合塗料を選ぶと良いでしょう。
断熱効果のあるセラミック配合塗料の代表的な商品は、ガイナです。ガイナについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
参考記事:【外壁塗装】ガイナ塗装の効果を知りたい!メリット・デメリット・価格を解説!
3.低汚染性効果が得られてエコである
セラミック配合塗料のもう1つの長所は、低汚染性効果です。
セラミック配合塗料には、親水性という性質を持ったものがあります。
親水性とは、水と親しくなるという読んで字のごとく、水と結びつきやすい性質のことです。この親水性のおかげで、雨水が当たると、水が外壁に付着して汚れの下に入り込み、汚れを洗い流してくれるのです。この機能をセルフクリーニング機能と言います。
このように、セラミック配合塗料は、低汚染効果ががありエコなのです。ただし、全てのセラミック配合塗料にこの効果があるわけではありませんので、業者に説明を求めてくださいね。
4.耐熱性に優れている
セラミック配合塗料は、原料が石などの無機物であるため、燃えにくいという特長も持っています。
石は燃えにくいですよね。石や粘土を原料とする煉瓦は燃えにくいため、暖炉に使われていますね。
同じように、石やセメントや砂などを原料とするセラミック配合塗料は、火災時にも燃えにくいのです。これは、いざというときのために心強いメリットではないでしょうか。
以上、セラミック配合塗料の長所についてご説明してきました。
次に、セラミック配合塗料のデメリットについて少し触れていきます。
そんな欠点が?セラミック配合塗料のデメリット4つ
セラミック配合塗料の長所について知ると、「なかなか良いな。セラミック配合塗料で決めようかな」と思うかもしれません。
しかし、どんなに良いものにでもデメリットは存在します。デメリットも踏まえたうえで、外壁塗装の塗料をお選びになることをおすすめいたします。
セラミック配合塗料のデメリットは、以下の4つです。
- 悪質業者の口上になりやすい
- クラックが起きやすい
- コストがかかる
- 技術の高い職人が必要
では、一つずつ簡単に見ていきましょう。
1.悪質業者の口上になりやすい
セラミック配合塗料のデメリットの筆頭に挙げられるのが、悪徳業者に使われやすい、という点です。冒頭で挙げたように、「セラミック配合塗料だから30年は持つ」「セラミック100%塗料」などと詐欺の手口に使われてしまうケースがあるのは事実です。
しかし、この記事で述べたような知識を持っていれば、悪質業者に騙される可能性は低くなるでしょう。
とは言っても、やはり良い業者選びはどうしたらよいのか悩みどころですよね。関西地方にお住まいでしたら、ペイントセレクトがおすすめです。
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2.クラックが起きやすい
セラミック配合塗料のデメリットの二つ目は、硬い性質の塗料のため致し方ないのですが、クラック(ひび割れ)が起きやすいということです。
クラックをそのまま放置しておきますと、雨水が入り込み、その部分が劣化し、建物が傷む恐れがあります。クラックには早急な対応が求められます。クラックを埋めるだけでしたら、それほど高額な修繕費にはならないので、すぐに埋めることをおすすめいたします。
しかし、ポジティブな考え方をすれば、クラックは一目見て分かる症状ですので、建物の内部が腐食していく前に対応しやすいとも言えます。
参考記事:外壁塗装のクラック(ひび割れ)の原因は?早めの補修や塗装で自宅を守ろう
3.比較的コストがかかる
これは百聞は一見に如かず、表でまとめましょう。
ガイナとアトモスがセラミック配合塗料です。40坪の総費用はあくまで目安であり、家の形や下地の状態、業者によってまちまちであることをご了承ください。
塗料の種類 |
1㎡当たりの単価 |
耐用年数 |
40坪の総費用 |
アクリル系塗料 |
1,000~1,200円 |
5~7年 |
60~75万円 |
ウレタン系塗料 |
1,800~2,000円 |
6~8年 |
72~92万円 |
シリコン系塗料 |
2,500~3,500円 |
10~15年 |
83~110万円 |
フッ素系塗料 |
3,500~4,500円 |
15~20年 |
99~121万円 |
ガイナ |
3,800~4,500円 |
15~20年 |
104~121万円 |
アトモス |
9,000~14,000円 |
20年 |
186~265万円 |
このように、セラミック配合塗料は高価な傾向にあります。
4.技術の高い職人が必要
セラミック配合塗料は凹凸のある素材のため、塗装する際に高いスキルが求められます。アペティー社のアトモスなどは、ローラーで塗ることができず、吹付工法が用いられます。安価で引き受けてくれる業者が、その高いスキルを持っているとは限りません。
そのため、セラミック配合塗料は、良い業者を選ぶことが非常に大切なのです。ペイントセレクトなど、必ずプロに業者選びを依頼するようにしましょう。
まとめ:セラミックで外壁塗装を依頼するときには注意を!
今回の記事では、セラミック配合塗料の魅力とデメリットについてお伝えしてきました。
デザイン性の高さや断熱・耐熱・耐候性、低汚染性などは何とも魅力的な特長です。クラックの生じやすさや高コストな点はデメリットですが、「見た目や耐久性を重視したい!」という方にはおすすめの塗料ですね。
そこで、セラミック配合塗料における最重要なポイントは、良い業者選びです。悪質業者に使われやすい塗料のため注意が必要なのです。
関西地方にお住まいでしたら、悪質業者に引っ掛からないために、ペイントセレクトのご利用をおすすめ致します。優良業者を複数紹介してくれます。