【モルタルの外壁塗装】塗替え時のサインと仕上げ方法4種類!
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
昔と比べると数は減ってきている、モルタルの外壁。
しかし、現在主流となっているサイディングは継ぎ目が目立つため、あえてモルタルの外壁を選ぶ方もいらっしゃいます。また、古い戸建てにお住まいの方は、モルタルの外壁である場合も多いことでしょう。
この記事は、そういったモルタルによる外壁塗装をお考えの方に向けたものです。
モルタルの外壁塗装に関して、以下のような疑問にお答えしていきます。
・モルタルの外壁のメリット・デメリットとは?
・モルタルの外壁の塗り替え時期を示すサインとは?
・モルタルの塗装の仕上がりが異なる4種類とは?
あなたの家のモルタルの外壁をより良くするために、この記事で答えを見ていきましょう。
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もくじ
モルタルの特徴や費用とは?
そもそもモルタルとは何か?だったり、どんな特徴を持つのかがわからないという方が多いと思うので、モルタルについて簡単に説明していきます。
モルタルの特徴を説明
まず、モルタルとは、セメントと砂を混ぜ合わせ、そこに水を練り込んでできた建築材料を指します。
また、モルタルを作るのに使うセメントとは、石灰石と石膏(せっこう)とを混ぜたものです。よって、モルタルの成分は、石灰石と石膏と砂と水、ということになります。
つまり、モルタルとは何か?を簡単に表現すると「幾つかの種類の砕石(さいせき)と水を混ぜ合わせてできた、建築用の材料のこと」と言えます。
後で詳しく述べますが、モルタルには4種類の仕上がりの違いがあり、カラーバリエーションも豊富で、どんな仕上がりにしたいかを選べる、という特徴があります。
また、原料をご覧になってお察しのとおり、砕石や砂でできていますから、燃えにくい特徴のある材質です。
ここまでで、モルタルの成分と特徴についてご説明しました。次に、モルタルの費用について述べます。
モルタルの費用を説明
モルタルは、1㎡当たり1,600円~5,000円のコストがかかります。この差額の振り幅は、どの素材を使うかによって出てきます。比較的安価なウレタン系塗料にするのか、高価なフッ素系塗料にするのかで値段が違ってきます。
下の表は、40坪の家の外壁塗装のコストの目安です。
工程 |
費用 |
足場 |
200,000円 |
高圧洗浄 |
24,000円 |
養生・飛散防止ネット |
32,000円 |
下地処理 |
40,000円 |
コーキング |
57,000円 |
外壁塗装(モルタル) |
252,800円~790,000円 |
付帯塗装 |
40,000円 |
諸経費 |
50,000円 |
この表の値段はあくまで一例なので、具体的な金額について確認したい場合は、実際に見積もりを撮ってみることをおすすめします。
続いて、モルタルのメリット・デメリットを解説しつつ、塗替え時についても述べていきたいと思います。
モルタルによる外壁塗装のメリットとデメリットは?
それでは、モルタルによる外壁塗装のメリットとデメリットについてお話ししてきます。
はっきりとしてメリット・デメリットがあるため、しっかりと確認しておきましょう。
メリットは、不燃性や豊富なバリエーション
もともと、モルタルの外壁が流行った背景には、関東大震災で起きた火災や空襲で生じた火災をふまえ、「燃えにくい材質で家を建てよう」という動きがありました。
ですから、セメントと砂と水でできたモルタルの外壁塗装には、不燃性というメリットがあるのです。
また、モルタルの外壁塗装には豊富な色とデザインのバリエーションが存在します。サイディングですと、パネルを持ってきて繋ぎ合わせますので、デザインが比較的限られてしまいます。
一方モルタルの場合は、職人さんの腕によって、さらにはローラーを使うのかコテにするのか吹き付けるのかによって、全く違う味わいが出せるのです。
デメリットは、ひび割れや雨だれ
では、モルタルの外壁塗装のデメリットは何でしょうか。
やはり、一番の難点はクラックが起きやすいというところです。定期的な点検・補修が必要です。
クラックについては後述もしますが、詳しく知りたい場合は以下の記事も参考に!
参考記事:外壁塗装のクラック(ひび割れ)の原因は?早めの補修や塗装で自宅を守ろう
また、雨だれと呼ばれる、雨水が外壁にたまった汚れを流した後の筋ができてしまうことも、モルタルの外壁のデメリットです。美観を著しく損なってしまいます。この点が気になる方は、低汚染性に特化したモルタルの外壁を選びましょう。
結論:モルタルはデザイン性を重視したい方におすすめ!
メリット・デメリットを考慮した結果、デザイン性を重視したいなら、モルタルの外壁塗装がおすすめです。
モルタルはサイディングに比べて、デザインやカラーバリエーションが豊富ですし、サイディングにある継ぎ目がありません。後の項目でモルタルの種類についてご紹介するのですが、デザインと何千種類のカラーの組み合わせによって、自分好みの仕上がりにすることができます。
デザインにこだわるという方は、モルタルを検討してみるといいですね。
外壁塗装におけるモルタル。塗り替えるべき4つのサインとは?
モルタルの外壁に特有の、塗替え時を知らせるサインは4つあります。
- チョーキング
- 小さなひび割れ
- 大きなひび割れ
- 塗膜のはがれ
の4つです。
上記の1~4は、症状が軽いものから重いものへと順に並べてあります。
あなたの家の外壁の様子がどの段階かを見極め、症状が重いことが分かったなら、早急に塗替えを検討してください。しかし、焦って適当な業者に外壁塗装を頼んでしまうと大変なことになりますので、まずはこの記事を最後までお読みくださいね。
では、モルタルの外壁塗装の塗替えのサインについて、一つずつ見ていきましょう。
サイン1.チョーキング
チョーキングとは何でしょうか。
学校で黒板に字を書くときに、白いチョークを使いましたよね。あのチョークの粉のように、モルタルの外壁を手で触って白い粉が付くことを、チョーキング現象と言います。これが、モルタルの外壁塗装の塗替え時を知らせるサインの第一段階です。
参考記事:チョーキング現象は劣化のサイン!外壁塗装で早めの対策をしよう
この段階で焦る必要はありませんが、モルタルの外壁の防水効果が切れてきていることは事実です。業者選びから始まって、契約、施工という流れになっていく際、仕上げまである程度の期間がかかることを考えますと、この段階で塗替えのために行動し始めても早すぎるということはないでしょう。
サイン2.小さなひび割れ
小さなひび割れは、髪の毛ほどの太さのひびであることから「ヘアークラック」と呼ばれます。この段階では、塗膜にのみひびが入っている状態です。
しかし、放置しておきますと、雨水が建物内部に浸透し、内部から劣化していってしまう危険性が非常に大きくなります。この段階に来たら、早急に業者選びを始めたほうが良いでしょう。
建物内部に水が浸入する前であれば、外壁塗装だけで問題は片付きますが、建物内部に雨水が浸入し劣化が始まれば、場合によっては家を建て替える必要が出てきてしまうかもしれません。
建て替えの時期を引き延ばすためにも、外壁塗装のメンテナンスは重要です。
サイン3.大きなひび割れ
幅が0.3ミリ以上、深さが4ミリ以上の大きなひび割れのことを、「構造クラック」と呼びます。
この段階に来たらもう、塗膜だけではなくモルタルの外壁そのものにひびが入っています。雨水が浸入する可能性は極めて大きく、内部は腐食し、鉄材を使っている建物であれば鉄がサビる危険性が大きい状態です。
ヘアークラックの段階ではDIYで補修する方もいますが、構造クラックはDIYで隙間を埋めることはできません。専門の業者がクラックをV字に切り取り、モルタルで埋める工程が必要です。
建物内部の浸食が危惧される危険度の高い状態ですので、構造クラックを見つけたら、専門業者にすぐに施工を依頼しましょう。
サイン4.塗膜のはがれ
塗膜がはがれたり、浮いたりしている状態も危険です。一部分だけでなく、全体的に塗膜に浮き・はがれが見られるならば、防水機能や建物の保護機能がなくなっている状態ですので、専門業者に外壁塗装の依頼を出しましょう。
しかし、数ある専門業者の中で、どの業者を選べば良いのかと悩む方は少なくありません。そこで、関西地方にお住まいでしたら、ペイントセレクトのご利用がおすすめです。複数の業者を紹介してくれますし、悪徳業者に引っ掛かるリスクを減らせます。
あなたの好みは?モルタルの外壁塗装ー仕上がり4種類
さて、これまでの内容をふまえて、あなたがモルタルの外壁の塗替えをすることにしたとしましょう。せっかく外壁塗装をするなら、あなた好みの外観にしたくないですか?それなりのコストを投じるわけですから、機能性だけでなく、見た目もきれいに自分好みにしたいですよね。
モルタルには、以下の4種類の仕上がりがあります。
- リシン
- スタッコ
- タイル
- ジョリパッド
あなたの家の大きさや形、周りの風景、そしてあなたの好みで、ベストマッチするものを選んでみてください。
それでは、一つずつご説明しましょう。
【モルタルの外壁塗装の種類1】リシン
まずご紹介するモルタルの外壁塗装は、リシンです。リシンというと、猛毒のリシンを想像してしまうかもしれませんが、ご安心ください、外壁塗装のリシンは全くの別物です。
リシンの大きな特徴は、塗膜が薄いことです。
そのため、次項にご紹介するスタッコに比べ、耐久性の面で劣ります。
リシンのもう一つの特徴は、細かいザラザラがあることです。リシンの細かいザラザラは、塗装の際、砂を一緒に吹き付けるため生じます。リシンはザラザラした質感のため、ツヤを抑えた落ち着いた仕上がりにしたい、という方に向いています。
ただ、リシンは、その凹凸ゆえにカビが生えやすいのが難点です。
リシンには主に2種類の施工法があります。一つは、吹き付けです。塗料をエアースプレーガンで吹き付ける工法です。比較的安価で済みます。
もう一つは、掻き落としです。職人さんがコテで塗料を厚く塗りつけ、凹凸を出すために道具を使って掻き落とします。塗料を厚く塗る分、リシンの塗膜の薄さという難点を解消できます。
どちらの工法も職人さんの味が出る半面、業者選びが大事になってきます。
1970年代から1980年代にかけて多く使用されていたモルタルの外壁の一種が、このリシンです。ですから、古い戸建てのモルタルの外壁は、リシンである可能性が大きいと言えるでしょう。
【モルタルの外壁塗装の種類2】スタッコ
スタッコは、リシンの3倍の塗料を使うので、塗膜が薄いということはありませんが、その分リシンよりもコストが高めです。
スタッコとリシンは見分けがつきにくいのですが、触ってみると違いが分かります。リシンは痛いほどざらついているのに対し、スタッコはなめらかです。
リシンは塗料に砂を混ぜたものです。
一方スタッコは、塗料にセメントと、大理石などの骨材を混ぜたものです。そのため、スタッコはリシンに比べて、重厚感があります。
【モルタルの外壁塗装の種類3】タイル
三つ目にご紹介するモルタルの種類は、ボンタイルあるいは吹き付けタイルとも言われるタイルです。タイルは、塗料を塗って半乾きになった所へローラーを転がすので、つるつるした質感になります。
タイルは、仕上げに何の塗料を使うかによって耐用年数が違ってきます。シリコンを上塗りした場合13年、フッ素を上塗りした場合18年持つといわれています。
吹き付けタイルは高い技術を要する工法です。国家資格の一級塗装技能士の試験には、スプレーガンによる吹き付けの実技試験が含まれています。腕の良い職人でないと、きれいに均一な模様はできないのです。業者選びが大切です。
モルタルによる外壁塗装をお願いするならば、ぜひプロに業者を見定めてもらいましょう。関西地方にお住まいの方限定のサービスになりますが、ペイントセレクトならば、数ある業者の中から、信頼できる業者のみをご紹介いたします。
これから外壁塗装をする方は、ぜひ使ってみてください!
【モルタルの外壁塗装の種類4】ジョリパッド
画像出典:アイカ工業ホームページ
最後にご紹介するのが、ジョリパッドです。ジョリパッドは、アイカ工業が40年間の長きにわたり改良を加えてきた塗料です。180以上のカラーバリエーションを誇り、100以上のデザイン案を提案しています。様々な模様の中から、気に入ったものをお選びいただけます。
クオリティにも自信を持つアイカ工業のジョリパッドは、不燃性、低汚染性、耐候性に特化した商品も開発しています。あなたのご希望に合うクオリティを持つ塗料が、きっと見つかるはずです。
また、エコにも気を配り、ホルムアルデヒドの放散量を最も少ない値に抑えています。
まとめ:モルタルの外壁塗装はこう考える!
モルタルの外壁塗装では、チョーキング、ヘアークラック、構造クラック、塗膜のはがれの4つが、塗替えのサインであることをお伝えしました。
また、モルタルの外壁塗装を塗り替えるに際しての情報もお伝えしました。モルタルには、リシン、スタッコ、タイル、ジョリパッドを筆頭に様々な種類があり、豊富なカラーバリエーションの中から選べるという点は、うれしいところではないでしょうか。
モルタルの外壁塗装で失敗しないための重要なポイントは、スキルの高い職人さんのいる業者を選ぶ、ということです。この点で、関西地方にお住まいでしたら、心強い味方がペイントセレクトです。一括見積もりで、あなたのご希望に合った業者を紹介してくれます。ぜひご利用ください。