外壁塗装の種類別塗料人気ランキング!あなたにおすすめしたいのはこれ!
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
外壁塗装をする際、業者選びは非常に大切です。しかし、良い業者が見つかったとしても、塗料選びまですべて業者におまかせで良いものでしょうか。
塗料に関する知識を持っているなら、よりあなたの理想にピッタリくる外壁塗装ができる可能性が増します。
そこで、この記事では塗料の種類別人気ランキングをご紹介していきます。それぞれの塗料の特徴についても解説しますので、コストの面も含めて、あなたが理想とする塗料選びにぜひお役立てください。
もくじ
外壁塗装の塗料人気ランキング上位4つ
それでは早速、人気の塗料トップ4をご紹介します!
塗料 |
特徴 |
耐用年数 |
単価(平米) |
|
1位 |
シリコン |
・艶の種類やカラーバリエーションが豊富 ・耐熱性・耐水性に優れている |
10〜15年 |
2,500~3,500円 |
2位 |
ラジカル |
・汚れが付きにくく、どんな下地でも合う |
8~12年 |
3,500~4,000円 |
3位 |
フッ素 |
・スカイツリーなどに使われるなど、 |
15〜20年 |
3,500~4,500円 |
4位 |
光触媒 |
・セルフクリーニング機能がある |
15〜20年 |
5,000~5,500円 |
コストパフォーマンスの面での人気ランキング、長持ちする面での人気ランキング、口コミなどのトータルで比較すると、この結果になります。それぞれの塗料の特徴はこれから解説していきます。なぜシリコンが1位なのか、納得頂けることでしょう。
また、ランキング外にはなりますが、後ほど紹介するウレタンなどの塗料についても、最初に記載しておきます。単価が安いと言われるアクリル塗料はおすすめできませんが、その理由も最後に述べたいと思います。
塗料 |
特徴 |
耐用年数 |
単価(平米) |
ウレタン |
・柔軟性が高くひび割れしづらい |
6〜8年 |
1,800~2,000円 |
断熱塗料 |
・冷暖房の必要性が小さくなる |
10~13年 |
2,400~3,800円 |
アクリル |
・安いが耐候性に乏しい |
5~7年 |
1,000円~1,200円 |
クリア塗料 |
・透明で、傷んだ外壁には使いづらい |
12〜15年 |
2,800円~3,200円 |
ではまず、シリコン塗料について見ていきましょう。
1位トータルで考えたら絶対お勧め!人気1位はシリコン
堂々と1位に輝いたシリコン塗料。どんなところが人気の要因なのでしょうか。
それは何といっても、コストパフォーマンスに優れている面が最初に挙げられるでしょう。
耐久性もありながら、費用が安めのものが多く、さらに色数も豊富です。
シリコン塗料は1㎡当たりの単価が2,500円~3,500円で、アクリル塗料やウレタン塗料に比べて高いように感じるかもしれません。しかし、耐用年数が10~15年と、アクリル塗料(5〜7年)やウレタン塗料(6〜8年)に比べて長く、長い目で見たときのコストパフォーマンスに優れているのです。
耐用年数が長く、しかも安い塗料がいいというわがままな願いをかなえてくれる塗料、それがシリコン塗料であると言えるでしょう。
また、シリコン塗料は汚れにくく、色あせしにくいという特徴も持っています。本当にお得感のある塗料ですね。
シリコンを選ぶ際に気をつけたいことその1
シリコン塗料は人気の塗料であるだけに、そこにつけこむ質の悪い塗料メーカーも存在します。
注意しなければならない一つ目の点は、シリコンが少ししか含まれていないのに、「シリコン塗料」と銘打って使用されている塗料がある、という点です。
シリコン含有量(※)が少なければ、当然のことながら、シリコン塗料の長所である「耐用年数の長さ」「色あせのしにくさ」「汚れにくさ」「仕上がりの美しさ」といった要素は失われます。
※シリコン含有率は45%〜が望ましいと言われており、低いものでは含有率20%以下のシリコン塗料もあります。
「これは自社のオリジナル商品なのでお安くできます」といって、無名のシリコン塗料を使うよう勧めてくる業者には注意しましょう。大手の塗料メーカーのシリコン塗料を使うのが安心です。
シリコンを選ぶ際に気をつけたいことその2
シリコン塗料を選ぶ際にもう1つ注意したほうが良いのは、シリコン塗料の種類です。
ほかの塗料と同じく、シリコン塗料はそのままでは使えません。溶液で溶かしてから使う必要があります。その溶液が水である場合を水性塗料、シンナーなどの溶剤を使うものを油性塗料と言います。
そしてさらに、油性塗料の中でもグレードによって1液型と2液型に分かれます。1液型の方が安く、耐久性は普通です。2液型は高めの値段ですが、耐久性も高くなっています。
業者によっては、1液型を使っているのか2液型を使っているのかを教えてくれないところもあります。そうした業者の中には、1液型のシリコン塗料を使っておきながら、請求金額は2液型の高いもので計算するところもあります。騙されないために、事前にしっかり確認しておきましょう。
ここでシリコン塗料の種類について表にまとめておきます。
水性1液型 |
耐久性・密着性は油性と比べると劣ります。ホームセンターで売られているのと同じレベルの塗料です。環境への負担は少ない製品です。 |
油性1液型 |
多くの塗料店で使われている主流の塗料です。ホームセンターで売られているのと同じレベルの商品です。 |
油性2液型 |
硬化剤を混ぜて使うタイプです。シリコン塗料の中でもっともグレードが高く、高品質です。ホームセンターで売られるレベルではなく、プロが使うものです。 |
さらにお知りになりたい方は以下の記事をご覧ください。
参考記事:外壁塗装をするなら人気のシリコン塗料で!特徴や費用相場を紹介
しかし、そもそも最初の業者選びの段階で失敗しなければ、そこまで心配する必要はないですよね。関西地方にお住まいでしたら、ペイントセレクトのご利用をおすすめします。
安心の優良業者のみを紹介していますので、騙されるのではないかという余計な心配が要りません。
2位:人気の新商品ーラジカルへの高まる期待
シリコン塗料に続いて次に人気の塗料は、ラジカル塗料です。ラジカル塗料は2016年に大手塗料メーカーの品揃えに登場した、比較的新しい塗料です。
価格は業者によっても異なりますが、1㎡当たり3,500円~4,000円と、シリコン塗料より少し高めです。耐用年数は8~12年で、シリコンよりは短いですね。
シリコン塗料はシリコン樹脂が含まれているのでシリコン塗料と呼ばれています。
しかし、ラジカル塗料とは、ラジカルという物質が含まれている塗料という意味ではありません。
ラジカルと呼ばれる塗膜の劣化を引き起こすものを制御する働きから命名されています。ですから、正式にはラジカル制御型塗料と言います。
ラジカル塗料のメリットをいくつか挙げましょう。
まず、チョーキング現象が起きづらいことが筆頭にきます。チョーキング現象とは、外壁が劣化し、外壁に白いチョークの粉のような物質が出てきてしまうことをいいます。ラジカル塗料はこの現象を起きづらくさせます。
詳しくは以下の記事をお読みください。
参考記事:チョーキング現象は劣化のサイン!外壁塗装で早めの対策をしよう
また、汚れが付きにくく、どんな下地でも合う、といった特徴も持っています。
こうした利便性ゆえに、ラジカル塗料はシリコン塗料に代わって主流になりつつあるという人もいます。
しかし、ラジカル塗料には、今のところ淡い色の塗料しか出ていません。濃い色の塗料は出ていないので、外壁をネイビーやダークブラウンなどにしたい場合は、ほかの塗料を選ぶことになるでしょう。
詳細は以下の記事をご覧ください。
参考記事:【外壁塗装】今注目のラジカル塗料とは?シリコン塗料との違いも徹底解説
3位:長持ちさせたいなら断然これ!フッ素系塗料
3位に登場した塗料はフッ素塗料です。フッ素は比較的単価が高い塗料で、1㎡当たり3,500円~4,500円します。しかし、その威力はすごいのです。
フッ素は宇宙ロケットにも使われているほど高性能な物質です。フッ素塗料は15年~20年と耐用年数が長く、外壁の美しさを長期的に保ってくれます。汚れや紫外線、雨などに強く、耐候性に優れています。値が張るだけの良さがあるのです。
フッ素系塗料の商品の中には、塗膜の10年間保証がついているものもあります。信頼性のおける塗料なので、一般住宅だけでなく、橋やビル、大きな建物に使われることもしばしばです。スカイツリーなど、日本の代表的な建物に使われている塗料も、フッ素塗料です。
「外壁塗装は、間隔をあけて少ない回数で済ませたい」という人にまさにおすすめの塗料、それがフッ素塗料です。20年間に2回外壁塗装が必要な塗料と、20年に一回でいいフッ素塗料とを比べると、どうなのでしょうか。
選ぶ業者や家の形などが複雑に関係してきますので一概にコストを述べることはできませんが、1つの真実としては、足場代や高圧洗浄代、養生代、諸経費などがフッ素塗料の場合1回で済むので、その分の費用は浮くといえます。しかし、これはあくまで真実の一つでしかないので、詳しくは業者とよく相談なさることをおすすめします。
フッ素塗料について詳しくは以下の記事をご覧ください。
参考記事:外壁塗装でフッ素を活用するポイントは?メリット・デメリットも合わせて解説!
4位:セルフクリーニング機能つき!光触媒
最後にランクインしたのは、光触媒塗料です。光触媒の光とは、太陽光、特に紫外線のことです。
光触媒の塗料の最大の特徴は、セルフクリーニング機能でしょう。光触媒塗料は塗膜が太陽光によって化学反応を起こし、汚れを分解します。その後、雨が降るとその汚れが流される仕組みになっているのです。
こうした高機能を持っているため、光触媒塗料のお値段は高めです。1㎡当たり5,000円~5,500円となっています。耐用年数は10~15年です。コストパフォーマンス的には良いとは言えないものの、外壁の美しさで言ったらピカイチですので、きれいさを重視する方にはおすすめの塗料です。
大勢の方がコストパフォーマンスの良さを求める中で、美観重視の光触媒塗料は4位となりました。
ケースによってはおすすめの外壁塗料2種類
この項目では、ランクインはしなかったものの、お好みの状況によっては選択肢に含まれるであろう塗料を、2種類ご紹介します。ウレタン塗料と断熱塗料です。
ひび割れしにくくリーズナブルなウレタン塗料
まず、ウレタン塗料についてです。ウレタン塗料の良いところは、柔軟性が高いため、ひび割れしにくいところです。また、1㎡当たりの単価が1,800円~2,000円とリーズナブルなのも長所と言えるでしょう。
ただ、耐用年数はその分短く、6~8年となっています。汚れが付きやすいのもデメリットです。
寒暖差を防ぐ!断熱塗料とは
次に、断熱塗料についてご説明します。
断熱塗料(遮熱塗料も含む)とは、夏場の暑さを遮ったり、冬場の寒さで室内が冷えないようにしたりするように工夫されている塗料のことです。断熱塗料と遮熱塗料とは厳密には違うものですが、ここでは同じ種類のものとして扱います。
断熱塗料は、冷暖房の必要性を低くするので、エコロジカルな塗料として期待されています。冷暖房費のコストを下げてくれるのがメリットですが、その分初期費用がかかります。
断熱塗料の1㎡当たりの単価は、2,400円~3,800円で、耐用年数は10~13年です。エコに関心のある方や、夏場の暑さに耐えがたさを感じている人にはおすすめの塗料です。
アクリル塗料をおすすめしないわけとは?
「アクリル塗料はどうなの?安いのにどうしてランクインしていないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は、アクリル塗料をおすすめしないのにはわけがあるのです。
アクリル塗料の1㎡当たりの単価は、1,000円~1,200円と確かに安いのですが、耐用年数が5~7年と短いのも特徴です。
昔はその安さから重宝されたアクリル塗料ですが、今ではシリコン塗料など他の塗料の値も下がってきている中で、耐候性に乏しいアクリル塗料は使われなくなってきています。
頻繁に外壁の色を変えたい場合には良いかもしれませんが、5年ごとに足場代や諸経費を払っていくと考えますと、コストパフォーマンスも決して良いとは言えません。そのため、今回のランキングから外しました。
築10年未満の外壁塗装ならクリア塗料も人気です
最後に補足としてご紹介するのがクリア塗料です。
クリア塗料とは名前のとおり、透明な塗料のことです。「外壁の質感が気に入っているので、外壁の質感がよく見えるように塗装したい」という方におすすめです。
しかし、透明ですので、傷んだ外壁には使わないほうが良いでしょう。そのため、新築から10年未満の外壁におすすめの塗料となっています。
1㎡当たりの単価は、2,800円~3,200円、耐用年数は12~15年となっています。
まとめ:外壁塗装の塗料人気ランキングまとめ
今回の記事では、塗料の種類別人気ランキングをご紹介しました。
- シリコン塗料
- ラジカル制御型塗料
- フッ素塗料
- 光触媒塗料
の順位となっていましたね。
コストパフォーマンスを優先するのか、美観を優先するのか、機能性を優先するのか、あなたの優先順位に合う塗料をお選びくださいね。
また、各塗料についてさらに知りたい方は、外壁塗装検討中の方必見!塗料の特徴・単価・選び方を種類別に解説!をご覧ください。
あなたの家の外壁塗装を成功させるためにも、関西地方にお住まいの方はぜひペイントセレクトをご利用ください。良い業者を紹介してもらえます。