外壁塗装をローン活用をするメリットや注意点は?【3種類のパターンも解説】
執筆者:ペイントセレクト編集長
塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。
外壁塗装は定期的なメンテナンスが必要ですが、予算が足りないことを理由に先延ばしにしていませんか?
そんな方におすすめなのが「リフォームローン」の活用です。塗装費用を分割で支払えるため、予算の心配をすることなく外壁塗装ができます。
外壁の劣化症状は放置しておくとひどくなる一方。適切なタイミングで塗装メンテナンスをおこなわなければ、先々の工事費用はさらに高額になる可能性が高いです。
この記事では、外壁塗装のローンについて詳しく解説します。メリットや注意点を把握して、大切なお家のメンテナンスに役立ててください。
もくじ
外壁塗装のローン活用はこんな場合におすすめ!
外壁塗装のローン活用は、以下のような場合におすすめです。
- 築10年以上で塗装したいけどまとまったお金がない
- 劣化がひどく思った以上に工事費用がかかる
- 子供の学費のために貯金を使いたくない
- 耐久性の良い塗料を使いたいが工事費用が高い
外壁塗装の費用相場はおよそ60~120万円。塗装メンテナンスの必要性を理解していても、すんなり出せる金額ではないですよね。
一度に支払うことが難しい場合は、リフォームローンの活用を検討してみることをおすすします。
外壁塗装をローンで支払うメリットとデメリット
外壁塗装ローンを活用する場合は、メリットとデメリットを把握して検討することが大切です。
外壁塗装をローンで支払うメリットは、以下の3つがあります。
- 適切なタイミングで塗装できる
- 耐久性の良い塗料を選べる
- 最大180回の分割払いが可能
ローンを活用すればまとまった予算がなくても、築年数や劣化症状に合わせて塗装メンテナンスができます。価格が高く手が出しにくい高耐久性塗料や機能性塗料も、ローンなら費用の負担をかけずに選ぶことも可能です。
外壁塗装ローンにはデメリットもあります。
- 金利がかかる
- 審査が必要
- 申込書類の準備に手間がかかる
これらのデメリットは、ローンを組むうえで仕方ないこととも言えるでしょう。なるべく金利が安いローンを選ぶなどして、少しでも負担を減らすことをおすすめします。
塗料の劣化を放置しておくと、雨漏りなどの原因になります。建物全体に影響が出てしまえば、資産価値が下がることも考えられます。
大切な自宅を守るために、ローンを活用して賢く外壁塗装をしてみるのもひとつの方法です。
外壁塗装のローンはどれを選べばいい?
外壁塗装のローンは種類が多いため、どれを選べばいいか悩んでしまいますよね。
リフォームローンには「金融機関から借りる」と「信販会社から借りる」の2つのパターンがあります。
金融機関はさらに「住宅ローンを組んでいる金融機関」と「住宅ローンとは別の金融機関」に分けられれます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットを、以下で詳しく解説します。
パターン1:住宅ローンを組んでいる「金融機関」
住宅ローンを返済している最中ならば、住宅ローンを組んでいる「金融機関」のリフォームローンを選ぶことをおすすめします。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
・低金利で借りられる可能性がある ・リフォームローン一体型の住宅ローンに借り換えできる場合がある ・審査が若干有利になる場合がある |
デメリット |
・金融機関によって金利がバラバラ ・書類の準備や申し込み手続きを自分でおこなう必要がある ・審査に時間がかかる |
金利はメガバンクと地方銀行で差がありますが、地方銀行だと金利1%程度の場合もあります。住宅ローンを組んでいる金融機関に問い合わせてみましょう。
パターン2:住宅ローンとは別の「金融機関」
住宅ローンとは別の「金融機関」でリフォームローンを組む理由としては、以下の2点があげられます。
- 住宅ローンを組んでいる金融機関でリフォームローンの取り扱いがない
- 住宅ローンを組んでいる金融機関の審査に落ちた
別の金融機関でリフォームローンを組むため、住宅ローンとは別に金利を支払うことになります。金利の負担が心配な人は、リフォームローン一体型の住宅ローンに借り換えることもひとつの方法です。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
・信販会社より金利が安い ・新たに申し込みするため金利が安い金融機関を選ぶことも可能 |
デメリット |
・リフォームローン単体の場合は金利が高くなる ・住宅ローン借り換え時に「抵当権設定費用」が別途数万円かかる |
ほとんどの人は、少しでも金利の負担を減らしたいと考えていると思います。住宅ローンの借り換えも検討して、なるべく負担がかからない金融機関を選ぶことをおすすめします。
パターン3:塗装業者が提携している「信販会社」
手続きの手間を減らしたい、早く審査を通したいという人には、塗装業者が提携している「信販会社」を選ぶことをおすすめします。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
・書類準備の手間がかからない ・塗装業者が手続きをしてくれるのでラク ・審査が早い |
デメリット |
・時期によって金利が変動する ・年度末は金利が高い |
信販会社のローンは、ローンの申し込み数で金利が変動します。そのため、申し込みが少ない時期は金利が上がるので注意しましょう。
しかし手続きがラクで審査が早いことで、信販会社のローンを利用する人はとても多いです。詳しい内容を知りたい人は、塗装業者に問い合わせてみましょう。
なお、関西にお住まいの方でしたら、ペイントセレクトを利用して問い合わせてみてください。外壁塗装とあわせてリフォームローンについて相談することも可能です。数ある業者の中から、あなたにピッタリの業者が見つかります。
外壁塗装のローンに担保は必要?
リフォームローンには「有担保」と「無担保」の2種類があります。担保の有無で金利に違いもあるので、それぞれの特徴をしっかり把握して選びましょう。
以下では、有担保ローンと無担保ローンの特徴とメリット・デメリットをまとめました。自分に合ったローンを選ぶ参考にしてください。
有担保ローンの特徴とメリット・デメリット
土地や建物を担保にする「有担保ローン」は、信用度が増すため無担保ローンよりも金利が安いことが特徴です。
しかし、担保権を設定するための「抵当権設定費用」が数万円かかるため、金利だけではなく諸経費も含めた総額で考えるようにしましょう。
また、審査に落ちた場合は金融機関の信用情報に残るため、申し込みは慎重におこなうことをおすすめします。
無担保ローンの特徴とメリット・デメリット
無担保ローンは担保設定がない分、手続きが少なく審査が早いことが特徴です。有担保より金利は高くなりますが、スムーズにローンを組みたい人に向いています。
無担保ローンは、多くの金融機関や信販会社で取り扱いがある商品です。なるべく手間をかけたくない人は、金融機関や塗装業者に相談してみることをおすすめします。
外壁塗装のローンの金利はどのくらい?
外壁塗装のローンを組むとなると、やはり気になるのが金利ですよね。金利の目安は、有担保0.6%~、無担保3~15%が相場となっています。金融機関や商品によって異なるので、じっくり検討する必要があるでしょう。
リフォームローンの金利には、「固定金利タイプ」と「変動金利タイプ」の2種類があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを、以下で詳しく説明します。
固定金利タイプの特徴とメリット・デメリット
固定金利タイプは、金利が完済時まで変わらないことが特徴です。
経済情勢が変わっても返済額は変わらないので、安心してローンを組めます。しかし金利相場が低くなっても、そのままの金利で支払わなければいけません。
借入~完済までのスケジュールを事前に立てておきたい人は「固定金利タイプ」がおすすめです。
変動金利タイプの特徴とメリット・デメリット
変動金利タイプは、市場に応じて金利が変わることが特徴です。
金利相場が安くなれば見直しがおこなわれるため、場合によっては金利が安くなります。しかし借入時に最終的な返済総額が予想できないので、家計のやり繰りが難しくなる恐れがあります。
繰り上げ返済の見通しがある人は「変動金利タイプ」がおすすめです。
ローン払いのシミュレーションを見てみよう
外壁塗装のローンを組んだ場合は、毎月の支払いはいくらいくらいになるのでしょうか。
以下の表は、実質年利2.65%でローンを組んだ場合の支払いシミュレーションです。支払額の目安として参考にしてください。
支払い回数12~60回の場合
借入金額 |
1年(12回) |
3年(36回) |
5年(60回) |
80万円 (支払総額) |
67,600円 (811,528円) |
23,100円 (833,102円) |
14,200円 (855,050円) |
100万円 (支払総額) |
84,500円 (1,014,411円) |
28,900円 (1,041,378円) |
17,800円 (1,068,813円) |
120万円 (支払総額) |
101,400円 (1,217,293円) |
34,700円 (1,249,654円) |
21,300円 (1,282,576円) |
支払い回数84~120回の場合
借入金額 |
7年(84回) |
8年(96回) |
10年(120回) |
80万円 (支払総額) |
10,400円 (877,372円) |
9,200円 (888,672円) |
7,500円 (911,553円) |
100万円 (支払総額) |
13,000円 (1,096,715円) |
11,500円 (1,110,840円) |
9,400円 (1,139,440円) |
120万円 (支払総額) |
15,600円 (1,316,058円) |
13,800円 (1,333,010円) |
11,300円 (1,367,330円) |
支払い回数114~180回の場合
借入金額 |
12年(144回) |
14年(168回) |
15年(180回) |
80万円 (支払総額) |
6,400円 (934,804円) |
5,700円 (958,426円) |
5,300円 (970,376円) |
100万円 (支払総額) |
8,100円 (1,168,506円) |
7,100円 (1,198,033円) |
6,700円 (1,212,970円) |
120万円 (支払総額) |
9,700円 (14,022,207円) |
8,500円 (1,437,640円) |
8,000円 (1,455,565円) |
支払い回数に比例して支払い総額も増えます。状況に合わせて適切な支払い回数を設定しましょう。
リフォームローン以外で外壁塗装費用の負担を減らす方法は?
この章では、リフォームローン以外で外壁塗装費用の負担を減らす「2つの方法」をお伝えします。
- 補助金や助成金制度の活用
- 住宅ローン減税の活用
リフォームローンとあわせて活用でき、外壁塗装の負担をさらに減らすことが可能です。ぜひ参考にしてください。
方法1:補助金や助成金制度を活用する
国や自治体では、外壁塗装の補助金・助成金制度を実施しています。自治体によって受け取れる金額は異なりますが、外壁塗装総額の10~25%(上限20万円ほど)が補助されます。
外壁塗装の費用を20万円近くおさえられるので、お住まいの地域の補助金制度を調べてみることをおすすめします。
お住まいの地域の市区町村ホームページまたは地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト(令和元年度版)から検索できます。
ただし申請にはさまざまな条件を必要とするため、事前に確認することが大切です。外壁塗装の補助金・助成金制度について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
参考記事→【これで解決】外壁塗装の助成金について徹底解消。条件や注意点は?
方法2:住宅ローン減税を活用する
外壁塗装のローンは、住宅ローン減税を活用できます。年末調整や確定申告の際に、ローン残高の1%が所得税から控除されます。
ただし住宅ローン減税を適用させるためには、さまざまな条件を満たしていなければいけません。
- 自分が所有する家の増改築工事
- リフォーム面積が50平方メートル以上
- 工事費用が100万円以上
- ローン返済期間が10年以上
上記以外の詳細は国税庁ホームページで確認できます。ぜひ検討してみてください。
まとめ:大切な家を守るためにローンを活用して外壁塗装をしよう
手元にまとまった費用がない場合でも、リフォームローンを活用すれば外壁塗装がおこなえます。
定期的に塗装メンテナンスをしなければ、劣化が進行して建物に大きな影響をおよぼす恐れがあり危険です。
大切な家を守るために、ローンを活用して外壁塗装をしてみるのはいかがでしょうか。
なお、関西にお住まいの方でしたら、ペイントセレクトを利用して問い合わせてみてください。外壁塗装とあわせてリフォームローンについて相談することも可能です。数ある業者の中から、あなたにピッタリの業者が見つかります。