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ケレンは外壁塗装の要?ケレンのメリットや種類を徹底解説

ケレンは外壁塗装の要?ケレンのメリットや種類を徹底解説
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執筆者:ペイントセレクト編集長

塗装業界での長年の工事経験を元に、外壁塗装に関するお役立ち情報を発信中。読者様に正しい情報を届け、塗装に満足してもらうのが私の使命です。

 

外壁塗装のケレン作業は何のために行なわれているか、疑問に思ったことはありませんか?

 

外壁塗装において、ケレンという工程は必要不可欠です。ケレン作業が適切におこなわれているか否かで、外壁塗装の仕上がりが大きく変わります。

 

ケレン作業は外壁塗装の要といっても過言ではありません。

 

ケレン作業の工程をきちんと認識していないと、悪質な業者が勝手に作業を割愛してしまい、せっかく塗った塗装が剥がれてしまったなんてことも…。そのようなトラブルにならないためにも、業者へ依頼する際はケレンの重要性についてしっかりと身につけておくと安心です。

 

この記事では、ケレン作業をするメリット、その種類や道具についてご紹介しています。

最後まで読んでいただければ、ケレンの知識を深めることができます!

 

それではさっそく、ケレンとは何なのかについて見ていきましょう!

 

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外壁塗装のケレンって何のこと?

ケレンて何?

 

ケレンとは、塗装前に行う下地の作業のことサビや高圧洗浄で落とし切れなかった汚れを取り除き、塗装部分を均一にし塗装を長持ちさせるためにおこないます。

日本語とはかけ離れていますが、実はケレンの語源は英語のクリーン(clean)から来ています。

 

ケレンが必要な部位は金属でできた屋根や雨どい、階段などがメインになります。その他にも、カビやコケが発生していた場合は、木部やサイディングにもケレン作業を行う必要があります。

外壁塗装のケレンはなぜ大切?ケレンのメリット3つとは

ケレンの3つのメリット

 

ケレンには大きく3つのメリットがあります。

 

  • 塗料を長持ちさせる
  • 塗料の付きを良くする
  • 美しい仕上がりになる

     

     

    それではさっそく、ケレンの3つのメリットについて1つずつ解説していきます。

    ケレンのメリット1.塗料を長持ちさせる

    ケレンのメリットの1つ目は塗料を長持ちさせるということです。

     

    サビ止めの効果のある塗料を上から塗ったとしても、ケレンが不十分だと、鉄部のサビが侵食して塗膜を食い破り、塗料の寿命を縮めてしまいます。

     

    グレードの高い塗料を塗ったとしても、ケレンの手順省いてしまうと従来の耐用年数を持たず塗料が剥がれてしまう可能性があります。

     

    ケレンのメリット2.塗料の付きを良くする

    ケレンのメリット2つ目は塗料の付きを良くすることです。

     

    塗装部分にサビや汚れ、古い塗膜が残っていると、新しい塗料が外壁に密着しづらくなりますが、ケレンをおこなうことで、表面が滑らかになり、新しい塗料が付きやすくなります。

     

    もともと鉄というのは、塗料が付きづらい性質です。そのため、特に鉄部にはケレンよって新しい塗料との密着性を高める工程が必要になる、といえるでしょう。

     

    ケレンのメリット3.美しい仕上がりになる

    ケレンのメリットの3つ目は美しい仕上がりになるということです。

     

    外壁塗装の塗料の塗膜は1ミリもありません。こんなにも薄いということは、下地に少しでも均一でない部分があると目立ってしまう、ということです。

     

    この凹凸は模様としてあえてなのか、異物や汚れがあるためなのか、その違いは一目瞭然です。ムラがあるかないかで判別できるからです。

     

    ずさんな下地処理よって塗りムラのできた外壁塗装では、仕上がりが満足のいかないものになってしまうかもしれません。

     

    外壁塗装を、あなたの望むような均一で美しい仕上がりにするためには、ケレンが重要な工程なのです。

    ケレン作業を勝手に割愛する業者が増えているので要注意!

    ケレン作業 悪徳業者に注意!

     

    このように、ケレンには大切な役割がありますが、ケレンという言葉が広く知られていないため、ケレンの作業を割愛する悪質業者が存在するのです。

     

    見積書の中で、「下地調整」「素地調整」「表面処理」「下地処理」などと記載されている中にケレンが含まれている場合もありますが、分かりやすい見積もりを出してくれる業者は「高圧洗浄・ケレン」などと表記してくれます。

     

    見積書の中に「ケレン」の文字が見当たらない場合は、「ケレン作業はどうなっているんですか」と業者に確認してみましょう。ケレン自体を割愛しようとしていたら悪質業者である可能性が高いです。

     

    信頼できる業者にお願いするのが一番ですが、良い業者と悪質業者の見極めは、なかなか難しいものがありますよね。

     

    そこで、関西地方にお住まいの方には、ペイントセレクトがおすすめです。複数の優良業者を紹介します。詳しくはこちらからご覧ください。

     


    ケレンの種類や価格とは?4種のケレンについて

    4種のケレン

     

    ケレンには、そのダメージの大きさや、建物が公共物か私有物かによってグレードが決まっています。

     

    まとめると下の表のようになります。

     

    1種ケレン

    一番ダメージの大きいグレードのケレン。

    主に公共物に施工される。

    2種ケレン

    次にダメージの大きいグレード。

    主に公共物に施工される。

    3種ケレン

    一般住宅でもっともよく行われているケレン。

    4種ケレン

    とても軽い状態のサビのケレン。

    削るというより掃除のようなイメージ。

    それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。

     

    1.公共物に使われる【1種ケレン】

    まずは、公共物の補修で扱われる1種ケレンについてご説明しましょう。

     

    腐食やサビが著しく激しい公共の道路や橋に施されるのが、1種ケレンです。一般住宅で鉄部や外壁がこの状態になっていたら、ケレンではなく外壁の張り替えが行なわれますので、一般住宅で1種ケレンを行うことはまずありません。

     

    方法としては、ブラスト工法と呼ばれる方法で処理されます。研磨剤を機械で吹き付け、古い塗膜をはがしながら塗面に傷をつけ、新しい塗料をつきやすくするのです。

     

    また、この時に剥離剤も使用します。

     

    1種ケレンは、大きな騒音と塗料の飛散などのため、近隣に対する配慮が求められるケレンです。

     

    公共工事に採用されるこの1種ケレンは、1㎡当たり4,500円~6,000円が相場となっています。

     

    2.薬剤を使わず削り続ける【2種ケレン】

    2種ケレンは、全面の塗料をはがす点では1種ケレンと同じですが、工法が違います。

     

    1種ケレンが薬剤を使って、機械によって研磨剤を吹き付けるブラスト工法を用いることは前述したとおりです。

     

    しかし、2種ケレンでは、薬剤は使用しません。

     

    また、2種ケレンの工法は1種ケレンとは異なります。ブラスト工法ではなく、電動工具と手作業とによって、古い塗膜やサビをひたすら削っていきます

     

    2種ケレンも一般住宅ではあまり使われていないのが実情です。

     

    相場価格は、1㎡当たり1,300円~2,200円です。

     

    3.最もよく使われる【3種ケレン】

    3種ケレンは、一般住宅でもっとも多く行われているケレンです。

     

    活膜と呼ばれる、劣化していない塗膜は残し、電動工具やワイヤーブラシを使ってサビや汚れのある塗膜だけを除去しきれいに仕上げます。

     

    サビが外壁の5~30%である、軽度の損傷に使われるケレンです。

     

    1㎡当たりの相場価格としては、500円~1,200円程度になります。

     

    30坪の家の施工面積を120㎡としますと、ケレンにかかる費用は、60,000円~144,000円になります。

     

    ちなみに、30坪の家を外壁塗装しようと思うと、総費用は60万円〜120万円ほどになるので、ケレンにかかる費用は結構大きな割合いを占めますね。

     

    以下の記事も、ぜひ参考にしてみてください。

    参考記事:30坪の外壁塗装の価格相場は!適正価格で塗装するポイントも解説

     

    4.一番軽度のサビに【4種ケレン】

    サビが外壁の5%以下といった、一番軽度のサビのグレードに使われるのが4種ケレンです。

     

    主に手作業で進め、サンドぺーパーやワイヤーブラシでこすり、水ぶきする程度で済む、良好な状態の外壁に用いられる工法です。

     

    3種ケレンに続いて一般住宅で施工されています。

     

    4種ケレンの1㎡当たりの相場価格は、200円~400円です。

     

    ケレン作業にはどのような工具が使われるの?

    ケレンで使う工具

     

    ケレンではサビや汚れの状態に合わせて、電動工具と手作業用の工具とを使い分けます。

     

    電動工具は、ディスクサンダー、集塵機付きサンダー、超音波塗膜剥離機など、手作業用の工具は、ワイヤーブラシ、サンドペーパー、スクレーパーなどが主に使われています。

     

    それでは、もう少し工具についてくわしく見ていきましょう。

     

    ケレンに使用する工具【電動工具編】

    ケレンに使う電動工具

     

    まず、電動式のケレンの工具についてご紹介しましょう。

     

    1.ディスクサンダー

    円盤の形をしたダイヤモンドや布や紙を電動で回転させ、研磨する工具です。円盤=ディスクなので、この名前が付いています。上記の写真の通り、円盤が勢いよく回り削り取っていく工具です。

     

    2.集塵機付きサンダー

    1でご紹介したディスクサンダーは、研磨の際に大量の粉を飛散させてしまうという欠点があります。その欠点を克服したのが集塵機付きサンダーで、集塵機が粉を吸い込みながら研磨してくれます。

     

    3.超音波塗膜剥離機

    超音波塗膜薄力は室外機のそばや雨どいなど、狭い場所のケレンをするときに使う工具です。ノミの形をしており騒音、粉塵、振動の少ないエコな工具です。

     

    ケレンに使用する工具【手作業編】

    ワイヤーブラシの画像

     

    次に、手作業で使うケレンの工具をご紹介しますね。

     

    1.スクレーパー

    スクレーパーは、お好み焼きのヘラのような形をしています。古い塗膜、コケ、こびりついた油などを落とします。

     

    2.ワイヤーブラシ

    上の写真がワイヤーブラシです。外壁のサビを落とすだけでなく、バイクや自転車のサビを落とすこともできます。手が届きにくい隙間にも使えます。

     

    3.ケレン棒

    ケレン棒は、スクレーパーの持ち手の部分を棒状に長くした形の工具です。持ち手が長いので、立ったままで作業できます。

     

    4.サンドペーパー

    紙やすりのことです。サビ取りにもバリ取りにも使えます。単価が安いので、使い捨て感覚で大量に使用できます。

     

    まとめ:その業者、ケレンを軽視してたら要注意です!

    ケレンを軽視する業者に注意!

     

    ケレンは塗料の寿命と美しさとを左右する、要になる作業工程です。

     

    ケレンをしないで塗装をする業者は、悪質業者であることが多く要注意です。仮に、悪気はなく、安く仕上げる目的でケレンを省くという業者がいたら、それは素人並みの知識しかない危ない業者です。ケレンを軽視する業者には外壁塗装を依頼するのはやめた方が懸命です。

     

    しかし、数ある施工業者の中から、あなたにピッタリの良い業者を探そうとすると、膨大な時間と労力がかかることでしょう。

     

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